枠連
私が競馬を始めた頃は、中央競馬の馬券と言えば枠連、単勝、複勝しかなく、さらに売上げのほとんどを枠連が占めており、馬券と言えば枠連のことであった。
しかし、枠連の場合、例えば8枠のディープインパクトから大勝負と意気込んで総流しをかけたところ、ゲートから飛び出して放馬の上、馬体検査で出走取消になった場合、残った8枠の人気薄に頑張ってもらうしかないという状況になることがあるという大問題があった。
その問題解消のため、その後馬連が登場することになったという経緯があり、枠連は既にその役目を終えた感があるが、未だに根強い人気があるという理由からか、一向に無くなる気配がない。
そういう私も、馬連や3連単導入の頃には見向きもしなかった枠連を、今になって多用している。その理由は、やはり思った馬と違う馬が来たが、たまたま同枠で助かったという、いわゆる「代用品」の存在が大きい。
枠単
そんな事だから、いつまで経っても馬券がうまくならないのだと言われればそれまでだが、所詮、博打なんて思ったとおりにはいかないのが常であって、思ったとおりにくることなんて稀だ。
そして、馬連なら外れているが枠連なら当たってるということもしばしばあり、保険的な意味合いで馬連を買う位ならその馬の入った枠連を買ったほうがいいというのは、リスク管理の観点からも精神衛生上からも理に適っている。
しかし、どうしてもオッズは低くなってしまうのだが、そこで地方競馬の一部で発売されている「枠単」というのがあって、それは是非中央競馬にも採用してほしいくらい、面白い馬券である。
枠単はその名のとおり、馬連に対する馬単と同じく、順番をもあてる枠連であって、特に本命・対抗の対抗から買うような場合に威力を発揮する。しかも、お得意の代用品の機能もあるのだから、リスクと保険を兼ね備えた魅力的な馬券と言える。ただ、中央競馬が今更採用はしないだろうね・・・
枠について
日本独自の枠連であるが、海外では(フランスだったかな?)同一馬主の馬を一まとめにして馬券対象とする方法があったように思う。特に海外ではいわゆるラビット(メインの馬に有利なレース展開やペースとするため、同一の馬主が走らせる別の馬)が認められている分、そういう取り扱いになるのだろう。
そこから派生して、例えばレーティングやハンデキャッパーにより出走馬の各付けをし、上位1~7番の馬を単枠とし、8番手以下の馬を全て一つの枠とするような枠連はどうだろう。
どうやっても当たらない日なんかに、とにかく当てたいがある程度の配当も欲しいという時、その人気薄枠から総流しをするなんて馬券が考えられる。その枠のゾロ目なんていうのも面白そうだ。
枠の応用
枠の3連単というのはどうだろう。これが面白いのは、語呂合わせができるところ。ケントク買いといって元々語呂合わせ買う馬券というのは古くから存在し、子供が生まれた時の産後(3-5)とか、嘘のサンパチ(3-8)など、枠連の時代から馴染みのある買い方である。
これを3連単にすると、語呂合わせの幅が一気に広まる。イサムさんなら136で買いたいし、武蔵(634)と小次郞(526)の対決もできちゃう。このご時世だからコロナ(567)で当てて打ち勝とうというのもいいし、競艇ばりに123の猪木でダーッといってもいいだろう。
あの当たらないWIN5も、枠なら当たるかも。これだって語呂合わせできる。いるかいないかは知らないがダイアン津田のファンならゴイゴイスー(51514)で当たれば、それこそゴイスーだ。
なんだか枠マンセーの話になってしまい、私の馬券への向き合い方を問われてしまいそうだが、それも競馬と許してほしい。今回は枠に特化した「あったらいいな」の話になったが、次回は違う観点からのあったらいいな馬券を考えてみよう。
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