前回に引き続き、オメガ指数からダービーの馬券となる馬を探すことにするが、ダービーは最近人気どおり決まっていることもあって、指数が高くても人気のない馬はきていないし、結局は指数云々より人気馬を買っていればいいことになる。
人気薄がきた時のダービー
そこで、少し遡って人気薄の馬が馬券になっている時のパターン(過去9年。10年前はオメガ指数がデータとして無い)を調査してみよう。
まずは前回も言及した2014年ワンアンドオンリーの勝ったダービーの3着、単勝108.0倍の人気薄だったマイネルフロストである。指数は94だから低いわけではない。勝ったワンアンドオンリーは93である。
続いて2013年、キズナの年に3着に入ったアポロソニックは単勝61.6倍で、指数はなんと1位の99である。2012年、ディープブリランテの年は3,6,7番人気で決まっている。2着はフェノーメノ(14.6倍)で指数は98、3着はトーセンホマレボシ(15.0倍)で指数は93。
2011年は3冠馬オルフェーブル。2着にはこの時には10番人気(24.4倍、指数97)のウインバリアシオンと3着にも人気薄の8番人気(18.5倍、指数91)ベルシャザールである。
2010年と2009年では、3着以内に入った6頭のうち4頭が5番人気以下であった。それらの馬の指数とオッズは、31.9(91) 19.5(91)9.9(98)23.3(97)である。
指数の傾向
このデータでまず分かるのは、指数90以下の馬は3着以内にはきていないこと。元々、指数が高い馬しか出ていないので、指数90以下の馬がいない年もあるくらい(それぞれの指数90以下の頭数は、6,0,6,3,5,3,4,7,0頭である。)だが、出ている年は7頭出ていたものの全くきていない。
気になる今年2018年はどうかというと・・・指数90以下の馬はいない。となると、同じ指数90以下のいなかった年である2016年と2009年を参考にしてみよう。
2016年はマカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティと人気の3頭で決まり(3,2,1番人気、指数は97,97,96)、一方2009年は2,5,8番人気と荒れた割に指数は99,98,97と高い。
2009年の勝ち馬はロジユニヴァース、2着はリーチザクラウンである。そう、皐月賞で1,2番人気を分け合うも共に惨敗(13着と14着)したため、ダービーでは人気を落としたが、本来は1,2番人気になるはずの馬である。
ちなみに、2016年のマカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティは、皐月賞でも2着3着1着だったが、もし、ロジユニヴァースの年も皐月賞でロジとリーチ両馬が力を出し切っていれば、2016年と同じような状況になっていたはずである。
今年のダービーは?人気どおり?
となると、今年は人気どおりに収まる可能性が高いのではないだろうか。そして、同じ傾向だとしたら、皐月賞の上位馬と皐月賞の人気馬で指数が高い馬がくる可能性が高い。しかし、問題は皐月賞を回避して弥生賞からダービー直行となった1番人気のダノンプレミアムである。
弥生賞から直行でダービーを制した馬はいない。但し、同じ中11週となるすみれSから直行でダービーを制した馬がいる。僅か3戦目にダービーを制和製ラムタラと言われたフサイチコンコルドである。
そうなると、あとはフサイチコンコルドとダノンプレミアムとの比較となるが、ほとんどの人に聞いても恐らく同程度またはダノンプレミアムのほうが上だという答えになるのではないか。
しかし、競馬とか馬券とはそんなに単純なものではないし、レースと馬券はこれ1回きりではない。フサイチコンコルドがダービーを勝った時は7番人気でありオッズはなんと27.6倍であった。
今回のダノンプレミアムが同じ人気なら黙って買いであるが、現在1番人気で単勝オッズはたったの2倍である。よって馬券ということになると、買うべきではないことになる。
オメガ指数から検討すると
いやしかしだ、あくまで「オメガ指数を使ってダービーをとる」のだから、予想が挟まっては意味がない。よって、過去のダービーにおけるオメガ指数とオッズの傾向から、指数高くも人気もあるダノンプレミアムは「買い」となる。
あとは、皐月賞の上位馬と皐月賞の人気馬で指数の高い馬をピックアップする。皐月賞は1着エポカドーロ、2着ジェネラーレウーノ、3着はサンリヴァルである。指数は93,92,91。指数は低い。
次に皐月賞の人気馬は、ワグネリアン、ステルヴィオ、キタノコマンドールで指数はそれぞれ95,93,94である。皐月賞の上位馬より指数は高い。
やはり、ロジユニヴァースの皐月賞の時と状況は似ているようだ。ちなみにロジユニヴァースの時の皐月賞の上位馬は、ダービーでは全くきていない。
最終結論
となると、皐月賞の人気馬を上位と見て、あとは指数とオッズから考えた最終結論は、
◎ ダノンプレミアム
○ ワグネリアン
▲ エポカドーロ
△ キタノコマンドール
△ ステルヴィオ
とする。しかし、1頭忘れている。指数1位(98)で現在(前日午後11時58分現在)単勝オッズ6.2倍で2番人気のブラストワンピースである。
ダノンプレミアムと同じく指数が高く人気もある。こうなると「買い」であるはずなのだが、ダノンは皐月賞に出ていれば恐らく断トツの1番人気だったはずであるところから、皐月賞の人気馬を「買う」とした今回の結論に当てはまるが、ブラストワンピースが皐月賞に出ていても、2番人気ではなかったろう。
おそらくワグネリアン、ステルヴィオに次ぐ3番人気であったろうし、もしそこにダノンプレミアムがいれば4番人気だろう。
よって、ブラストワンピースは「消し」とする。
馬券だが、人気どおりにはくるが、順番は人気どおりにはあまりきていないことから、3連複とする。
3連複 ダノンプレミアム1頭軸、ヒモがワグネリアン、エポカドーロ、ステルヴィオ、キタノコマンドールの4頭、6点で勝負。
おおよそ25倍から40倍はつく。さて、レースが楽しみである。全馬無事に、そして素晴らしいレースを期待する。やっぱりダービーはいい。
2018 日本ダービー
ウマニティから引用

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