ギャンブル必勝法の考察

必勝法

ギャンブル必勝法の考察

以前紹介したグッドマン法などのギャンブル必勝法は、他にも沢山ある。俗に倍々プッシュと言われるマーチンゲール法や、あるギャンブラーがその方法を使ってカジノを潰したと言われるモンテカルロ法などが有名である。

これらの必勝法は、例えば競馬なら勝ち馬の予想を当てるとか、ルーレットのなら次の出目を当てるというものではなく、資金の賭け方によって勝ちを得ようというものであり、賭ける馬や数字は何でもよい。

かといって好きな馬や数字に賭けるのでは、これらの方法は成立しない。想定された倍率に賭ける必要があるからだ。

例えばグッドマン法やマーチンゲール法は2分の1の確率で2倍の配当、モンテカルロ法は3分の1の確率で3倍の配当がある賭けである事が必要で、それが前提の必勝法である。

ルーレットであれば、赤と黒を選ぶベットなら確率は2分の1で配当も2分の1、その他にもカラムベットやダズンベットという3分の1の確率で3倍の配当がある賭け方もある。

なお、0や00が来た場合は外れとなるため、完全に2分の1や3分の1という訳でもない。一説によると、これらの必勝法を使わせない(勝たせない)ために0や00があるということだ。

競馬や競艇への応用

よって、競馬や競艇でこの方法を使う場合に問題となるのは、その確率と倍率である。例えばグッドマン法を使う場合、2分の1で2倍となる賭けが前提となるが、競馬などにおいて、2倍となる配当を当てる確率が2分の1になっているのかどうか。

単勝で言うなら単勝オッズ2倍の馬が2分の1の確率で勝っているかどうかということだが、これはもちろん勝っていない。単勝がぴったり2倍のデータというのはあまりないので,単勝2倍台(2.0~2.9)の馬の勝率というデータでみてみると、その勝率は3分の1程度であり、そこから考えても、単勝2倍の馬の勝率が2分の1ということはないだろう。

そもそも、控除率が20%あるから、単勝2倍の馬の勝率は2倍になる訳がなく、結局は40%位になるのではないだろうか。

しかし、そこは自分の予想を磨いて確率を2分の1に持っていくことはできる(はず)であるが、問題はオッズのほうである。いくら自信ある馬であっても、もしグッドマン法を使っているなら、その馬の単勝オッズが1.5倍なら買ってもしょうがない。競馬などのオッズが変動する賭けの場合、これらの必勝法を使うのが難しい理由がそれである。

2倍の壁

また、比較的2倍となる組み合わせを見つけられやすい競艇でも、困ったことになることが多い。競艇でグッドマン法を幾度か使ってみたことがあるが、2分の1の確率でくるであろうと思う組み合わせのオッズが1.5倍であったり、他に実戦で多いのが、1-2と1-3が共に3倍といった合成オッズが1.5倍となるもの。(どっちも4倍ならちょうどいいのに、といつも思う。)

なぜか3連複でもこの傾向はあって、1=2=3と1=2=4の合成オッズが1.5倍あたりというのがどうも多い。もちろん、2倍になる組み合わせの時もあるが,その場合はその出目は外れることが多いようにおもう。

これは競馬も同じで、2倍というのは結構ハードルが高く、そのあたりに、しきい値(境目となる値)があるうような気がしてならない。少なくとも、私個人は1.5倍でないと当たらないような気がしている。

そこで、グッドマン法に戻って考えてみる。先に言ったとおり、グッドマン法は2分の1で当たる、配当が2倍の賭けを前提としている。普通に考えれば、そのような賭けを続ければ、元返しになるはずだが、何故それで必勝法と謳(うた)っているのか。

有名なマーチンゲール法は、当たるまで賭け金を倍にしていく方法であり、最後に一度当たれば必ず勝つ方法である。しかし、それまでに資金が無くなれば、当然負けてしまう。

グッドマン法ではどうかというと、グッドマン法は連勝すれば勝てるようになっている(勝率5割でも3連敗3連勝なら勝てる)ので、それまでに資金が尽きなければよい。

ただし、2分の1の確率で当たる2倍の配当がある賭けが前提なので、これが1.5倍ならどうなのか。何のことはない、当たる確率を上げれば成立するのである。

グッドマン法は倍率1.5倍でも使用できる

よって、1.5倍の賭けでもグッドマン法は使用可能なのだ。ただし、当たる確率が3分の2(66.6%)でなければならない。以下の例を見てもらおう。なお、グッドマン法の賭け方については、次の記事を見てほしい。

競馬、競艇、競輪の必勝法~グッドマン法とは?
必勝法の代名詞、マーチンゲール法 ギャンブルの必勝法と聞いてまず思い浮かぶのは、いわゆる追い上げ方式といわれる、負ける度に賭け金を倍にしていくマーチンゲール方式である。まずは、理論上は当たれば必ず勝つ方法である、マーチンゲール法のおさらいか...

1回目 1,000円 ハズレ 通算 -1,000円
2回目 1,000円 ハズレ 通算 -2,000円
3回目 1,000円 当たり 通算 -1,500円
4回目 2,000円 当たり 通算 -500円
5回目 3,000円 当たり 通算 +1,000円

この場合は当たり確率が5分の3(60%)であるが、それでもプラスになっている。5回目が外れた場合はこのようになる。

1回目 1,000円 ハズレ 通算 -1,000円
2回目 1,000円 ハズレ 通算 -2,000円
3回目 1,000円 当たり 通算 -1,500円
4回目 2,000円 当たり 通算 -500円
5回目 3,000円 ハズレ 通算 -3,500円
6回目 1,000円 当たり 通算 -3,000円
7回目 2,000円 当たり 通算 -2,000円
8回目 3,000円 当たり 通算 -500円
9回目 5,000円 当たり 通算 +2,000円

これできっちり、当たり確率は9分の6(66.6%)である。

まとめ

グッドマン法は、本来2分の1で当たる2倍の賭けを前提としているが、3分の2で当たる1.5倍の賭けでも使用できる。調べてはいないが、おそらく他の確率と倍率でも同じことで、確率とその逆数(ある数にその数を掛けると1になる数。分数の分母と分子を入れ替えてできる数)の倍率であれば成立するはずである。

自分の得意とする倍率を見つけ、その賭けにグッドマン法を当て嵌めれば、必勝間違い無しである。

ギャンブル必勝法の考察 その2
グッドマン法の更なる考察 グッドマン法の詳細と前回の考察については、次の記事で。 ギャンブル必勝法の考察/ グッドマン法は、本来は2分の1で当たる2倍の配当を賭けの対象とするところ、ルーレットなどと違い競馬・競艇や競輪では倍率(オッズ)が丁...

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