ギャンブル精神論~「ケン」

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ギャンブルは精神力

ギャンブルは、予想や技術よりも心理状態をコントロールする精神力の方が重要である。そして、そのコントロールは「勝ち組は意識せずにできていて、負け組は分かっていてもできない」という事になっているはずである。

例えば、大勝負に負けて熱くなり、直ぐに負けを取り返そうとして、たいした予想もせず自信も無いレースに大金を注ぎ込む。どう考えても、そんな事をやっていては勝てる訳がない。

しかし、それでも大勝負できるだけマシなほうで、大抵は大勝負しようと思っているレースまでに資金を使い果たして、勝負レースの時点で、もう資金が無いなんて事もある。

そんな時に限って予想が当たるものだが、心配は要らない。もし、馬券が買えたとしても、それはそれでオッズや馬体重などに惑わされ、結局は予想通りに買わずに外れるようになっている。

しかし、こんな日もある。運よく朝からのレースが当たったり外れたりして、勝負のメインレースまで珍しく資金を保つことができた。そして、更に運の良い事にメインレースまで当たってしまった。

この時点で相当な強運の日であり、それは思う程続かないのだ。だから、ここでヤメるべきなのだ。なのに、最終レースを買ってしまう。これでは、幸運の女神に逃げてくださいと言っているようなものだ。

そう、私を含めた「負け組」は、心理状態をコントロールするという難題のうち、最も困難である「ケン」ができないのだ。

「ケン」とは

「ケン」とは、レースを見送る事である。漢字ではそのまま「見」と書く。博打用語なのかと思っていたが、辞書にも載っている一般的な言葉であって、「机を買おうと思ったが、気に入ったものが無かったため、見(ケン)して帰った。」など、普通に使う言葉のようだ。

これができる人は凄いと思う一方、「それで楽しいの?」とも思ってしまう。(それがダメなのだが。)

これは、実際に一緒に競馬に行った人の話であるが、朝から並んで競馬場に行って、狙いのレースまでは寝て、起きたと思ったらオッズを確認し、狙いのレースの狙いの馬の複勝(1.2倍程度)にドカンと賭け、レースを観戦し当たりを確認してまた寝る。

もちろん、凄いとは思うのだが、これじゃあ、折角の競馬場がもったいない。では、こちらはどうかと言うと、朝から阪神と裏開催の中山、そしてローカルの小倉の3場を掛け持ちし、36レースを堪能する。と、ここまでは良い。

しかし、帰り道はスッカラカンで、オケラ街道では騎手の文句を繰り返す。もちろん、一滴の酒も買えない状態だから喉はカラカラで、口はカサカサだ。一方、寝ていた複勝王は、メインレースを馬券を買わずに観戦し、勝ったお金で美酒に酔う。

「ケン」する方法

楽しみを取るか、実益を取るか、どちらも己が満足しているならいいが、私のように財布が火の車で、借りた金で満足していては、いけない。

そこで「ケン」する方法を考えてみた。もちろん、「レースを買うのを我慢する」というだけでは無理で、何か具体的な方法が無い限り無理だ。

例えば、競馬場で馬券を買う。そして、その馬券は換金できないように鍵付きの貯金箱に入れる。もちろん、鍵は家に置いておくこと。これなら、当たった馬券を換金して再投資ができないから、熱くなって手持ち資金をいきなり全部使うことが抑制される。

家でスマホで買っている場合はどうか。これは本当に難しい。実は今さっきも、馬券(舟券・車券)を数レース買い、勝ったり負けたりで、今現在は珍しく勝っているし、今日の勝ち額の目標を達成している。

ここまでは、結構な頻度で成功する。しかし、この後「外れる→熱くなって倍々ゲーム。負けを取り返すために、レース毎に購入金額を倍にする→あまりに大きな金額になって終了」というのが、目に見えている。

昨日のこと

実は、昨日も夕方までは1万程勝っていたのが、5,000円負け(競艇)→10,000円負け(地方競馬)→20,000円負け(競艇)と負のスパイラルに突入。特に最後の20,000円負けは、前付けする艇のいる、怪しいレース。

そう、それは4号艇に深川真二(A1)のいるレース。インからB1A2B1A1B1A2というレースで、展示では深川は2コースに位置し、並びは142/356。

私の買い目は(人気どおりだが)14-14-256を中心の3連単。そしてレース本番では深川は1コースを取り、進入は412/356となった。深川は90mあたりからの起こしとなったが、まあ大丈夫だろう。

スタートは4コースの3号艇が少し出ているが、インの3艇もそう遅れていない。外の5,6コースの5号艇6号艇は、少し遅れている。なんとか4号艇が残してくれとの思いも空しく、3号艇の捲りにツケマイ気味に飲まれて一気に最後方。

しかし、その3号艇も外に膨れ、空いたところを5号艇が突いてくる。向こう正面では513か512といった感じ。そして、結果は512で3連単は44,040円の大荒れ。先日書いた記事のとおりの結果となった。

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結論

なんだか、「難しいレース、荒れそうなレースは大穴を狙うべし」のような結果となりそうだが、やはり本来は「ケン」すべきであろう。そもそも、前付け上等のレーサーがいるレースは、何があってもおかしくないのだから。もちろん、それならそれで穴狙いもトリッキーな買い方もいいが、まずは「ケン」できてからの話。

その「ケン」する方法にもどるが、スマホで手軽に馬券や舟券が買える今、具体的・物理的に「ケン」する方法を考えるのは本当に難しい。昔は、朝から場外まで特別~メインレースの馬券を買って、直ぐに家に帰って、家でレースを見るなんて方法があったのだが。

SIMカードを取って通信できなくする方法もあるが、それではスマホでの緊急の連絡もできなくなる。何か、馬券や舟券が一時的に買えなくなるようなシステムがあればいいのだが、今のところ見当たらない。

そうなると「寝てしまう」「ランニングする」「運転する」など、物理的にスマホを触れないような状態にするしかないが、それでもスマホを触って買ってしまいそうだし、運転中などはかえって危ない。

結局は、「我慢する」しかないのだろうか。その日の勝ち額の目標が達成した場合、そのレース以降は1レース100円だけは買っていいとか、転がし馬券にするなどもやったことはあるが、100円が200円になり、そして1,000円となり最後は10,000円になったり、転がし馬券もスタートから10,000円になったりで、意味はなかった。

それに、物理的に「ケン」したのは、もはや「ケン」とは言わないだろう。やはり、自分の力で「ケン」できるようにしなくてはいけない。あとは、ダイエットや禁煙のように宣言するのもいいかもしれない。

では宣言しよう。「私は、今から、今日の間は博打はしない。」と。結果は明日の記事で。そして、明日の記事は「ギャンブル精神論~その2「予想より大事なもの」の予定である。

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