単勝1倍台は1倍台でも随分違う

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単勝1倍台の真実

単勝1倍台と聞いてまず思い浮かべるのが、あのディープインパクトであるが、クラシック3冠を達成したその年の有馬記念では、いつものように単勝110円のオッズで、10万円賭ければ3分も経たないうちに1万儲かる。

などと言われ、まるで買わないほうが損とまで言われかねないような状況であったが、結果はご存じのとおり2着で、やはり競馬に絶対は無いという言葉を改めて思い起こさせてくれた。

そんな単勝1倍台であるが、ディープのような単勝110円という場合はやはり信頼度は高く、確か80%くらい1着に来ているようだが、190円まで含めた単勝1倍台においては、勝率は5割そこそこしかないらしい。

単勝1倍台は1倍台でも随分違う

そして私には、同じ単勝1倍台でも、レースによってその信頼度は随分違うように思えてならない。つい先日も地方競馬の船橋の5頭立の新馬戦で、森泰斗(地方競馬No.1騎手)の乗った単勝1倍台が、スタートから全くいいところなく敗退したのだが、今からよく考えると、未だレースを経験したことの無い馬にあっては、「単勝1倍台の信頼度」なんて本来有る訳が無い。

それでも「こりゃ来るだろう」と思って買ってしまっているのは、オッズの魔力でもあるが、結局はギャンブラーとして浅はかに過ぎる、まさに負け組の常套なんだろうと、何度目かの反省をしたところである。

要するに同じ単勝1倍台でも、よくよく考えれば随分違うことが分かる。反省も含めて、一度そこのあたりを整理してみよう。

怪しい単勝1倍台

中でも注意が必要なのは、どう考えても怪しい単勝1倍台である。これは素人じゃあるまいし、ある程度の競馬ファンなら、実のところは気付いているはずなのだが、「実は隠れて調教がバリ良かった」とか「勝負気配情報があったのでは」とか色々いい方に勘ぐって信頼してしまうパターンである。

まずは先にもお話した新馬戦での1番人気である。実は調教だけ走る調教番長だったとか、逆に調教では全く走らない馬が激走し、その馬に1着を取られることもあるだろう。

レースというもの自体を理解できずに、本来の力を発揮できないこともある。あのアーモンドアイでさえ初戦は2着だった。しかも勝ち馬はニシノウララという聞いたことのない馬である。

同じように初芝・初ダートも、ぶっちゃけ走ってみないとわからないから、単勝1倍台はリスクが大きすぎる。そうなってくると初条件はすべて危ないのかというと、少しの距離違い(1200→1400など)や馬場の違い(右回り、左回りの違いは注意)などは、そこまで神経質にならなくともよい。

まだまだある怪しい単勝1倍台

障害レースについては、どうしても落馬があるため、単勝1倍台は怖い。次は少し違った観点からだが、連勝馬の単勝1倍台も怪しい。というもの。これは3連勝、4連勝なんていうのは、結果からみると年に数回しかなく、余程の馬でないと連勝は難しい。よって、一見、連勝馬は次も勝ちそうに見えてオッズも下がるが、実は危ないという見方である。

実際、勝ち続ける事はそうそうあり得ないし、どうしても連勝馬はヒーロー待ちの期待値込みのオッズとなりがちで、そもそも美味しくない。特に単勝1倍台は美味しくないし、怪しいと思ったほうがいい。

少し話は逸れるが、地方競馬の単勝1倍台、それも平場のレースは全く信用できない。理由は色々あるが、まずは単勝馬券の売り上げが少なすぎて、本来の信頼度を表す指標になっていないからだ。

応援だか、大勝負だか知らないが、どこぞの誰かか単勝に1万円賭けたなら、ロバだって単勝1倍台になるだろう。

まとめ

細かいことを言い出すと、長期休養明けとか、乗り替わりだとか、3連続2着だとか、こういう馬も怪しい。特に3連続2着の馬などは逆に毎度毎度勝ち切れていない訳で、勝つというより今回もそうなる可能性のほうが多いだろうと考えるべきだ。

なお、これは私の実感であるが、私が競馬を始めた平成元年ころから比べると、単勝1倍台の馬は随分増えたように思える。これは情報がふんだんにあることや、一部の騎手に勝ち星や人気が集まり過ぎていることが原因(ルメールの単勝1倍台の多いこと!)と思わるが、実際はどうなのだろう。

単勝1倍台というのは、それだけに信頼に値し、本命派にとっては、もうそこから買わなきゃいけないくらいに大きな指針となっているが、その単勝1倍台にも色々あって、よ~く考えてみると怪しいのは分かるはずである。

そして怪しい1番人気は買わない、これができることが、おそらく勝ち組への登竜門なのだろう。

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