予想と買い目と資金
博打で難しいのは予想であるのはもちろんとして、特に最近の博打(公営ギャンブル)は、買い目(買い方)が難しい。
もし、馬券(舟券、車券)が単勝だけだったとしたら、予想から導かれる買い目は簡単である。まずは本命馬を買えばいい。そして、この一点だけとするなら、資金配分さえ考える必要が無い。資金全体に対して、このレースにいくら賭けるかは別として、買い目に対する資金配分を考える必要はない。
後は、普通はあまりやらないと思われるが、単勝の多点買いという方法もある。私は投資競馬をする際には結構やるのだが、それは人気の本命馬(1番人気)が危ういという時に、2~4番人気の単勝を買うという方法で、この場合は資金配分を検討する必要がある。
とはいえ、2~4番人気の単勝に対して同じ金額を賭けるか、配当が均一になるように賭けるか、一点集中方式(3番人気、4番人気は当たって元返しになるように買い、2番人気に残り全額を賭ける)にするかを考える程度である。
馬券いろいろ
馬連の場合はどうだろう。まずは資金配分前の買い目の決定であるが、予想が◎○▲△△と5頭に印をつけたとして、買い方は千差万別である。◎からの流しなら4点、そこに○からの流しを加えると合計7点、最大のボックスなら10点となる。
この買い目を決めた上でさらに資金配分を決めなくてはいけないから大変である。そして、買い方(点数)を決める場合には、どうしても資金がいくらであるか、どれくらいの配当が必要がということも頭に入れておかなくてはいけない。
仮にボックスの10点を買うとする。買い方としては、漏れがなく完璧であるが、仮に資金が500円だった場合はそもそも買えないし、馬券は当てるのが目的ではなく儲けるのが目的であるから、10点買っても最小オッズが5倍だったとしたら、それがきたらトリガミである。
トリガミの買い目がきたら仕方ないとしても、そもそも資金配分で配当均一にした場合、その配当が購入額を下回ったり、購入額1,000円に対して平均配当が1,100円にしかならないというのなら、リスクが高すぎる。
買い目に絞る
これが3連復や3連単ともなるともっと複雑になるが、ここは一旦、資金配分は置いておいて、買い目の決定に話を絞ろう。先の馬連でいう◎○▲△△の場合に◎-○▲△△と○-▲△△の7点を買った場合における、▲-△で決まって外れた場合の話である。
要するに予想は正解しているのに、馬券が外れたというケースである。つい先日の私の話をしよう。競艇で、時間が無いので1レースしか買えないことが最初から分かっており、行った時のレースが私の好きな堅そうなレースだったらいいなと思い見てみると、若松の締切5分前レースが3連単1番人気が3.9倍という堅そうなレース。
124が3.9倍、折り返しの142が5倍、続いて123が6倍、143が10倍といった感じで、5号艇6号艇は論外というレース。資金は1,200円。ちなみに3連復の124は1.6倍。これは買えない。2連単は1-2が1.3倍、1-4が3.5倍くらいだったか。
まずは3.9倍に敬意を表して124に600円(当たれば2,340円)、1-2のオッズから見てやはり1-2で決まりそうなので、続いて123に400円(当たれば2,400円くらい)、残った200円を142にしようと思ったが、これだと当たっても1,000円とトリガミなので、10倍つく143に200円とした。
結果と反省
レース中盤までは143で推移していたが、最後の1週で142に変わり、結果は外れ。これも予想は当たっていたのに外れたというやつだが、その原因は142ではなく143を買ってしまったこと。
142が8倍ついていたら、資金が1,300円だったら、142を買っていたかもしれない。なので、これは資金とオッズのせいとも言えるが、買い方に工夫はできなかったか。例えば124を本線とし600円、123を200円(くれば元の1,200円)、と2連単の1-4を400円(くれば1,400円の微増)とするとか。
または124を500円(当たれば1,950円)、123を200円(当たれば1,200円)、142を300円(当たれば1,500円)、143を200円(当たれば1,500円)としておくか。何にせよ、時間が無かったことから、買い目を失敗したというのが分かる。
予想から買い目を決める場合、どこまで買うか(絞るか)は難しい。しかし、今回のケースでは、いかにも142は来そうだと分かる。こういうケースは必ず買い目を見直して買うべきであり、時間が無い場合は買わないのがいいだろう。後はそれができるかどうか。結局はそれが一番かもしれない。
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