小博打を複利で投資に変える方法
「小博打を複利で投資に変える方法」といういかにも胡散臭い題名をつけてみたが、その意は何かというと、1万円を10万円にするのに、単勝10倍に1万円賭けたり、10万以上の3連単を100点買って当てるという「博打」はやめ、今日は1万円を11,000円と10%増やし、明日はその11,000円をまた10%増やして12,100円とする。
これを繰り返して、遂には1万円を10万円にしようという話だ。さて、1万円を10万円にするために、1回で10%増やすとした場合、何回転がせばいいか。ちなみに10回成功した時点では、おおよそ23,000円。10回で2倍だから100倍にするには10回×50(100倍÷2倍)=500回はかかる?
いや、実はそんなにかからない。これが複利の凄いところ。元金の1万円を10%=1,000円増やす、次の日も元金の1万円を10%=1,000円増やす。確かにこれだと990回かかるが、増えた分を元金に組み入れる複利方式では、1万円を100万円にするのに、「50回」しか、かからない。
転がし馬券
これなら成功しそうじゃないですか。しかし、勘のいい方ならもうお気づきでしょうが、これっていわゆる「転がし馬券」じゃあないのかと。そして、その「転がし馬券」ほど難しいものは無いことも。
私も何度か実戦やJRA-VANの転がしチャレンジで「転がし馬券」に挑戦しているが、最初は堅くと初っ端に単勝1倍台の大本命を狙っても、これが図ったかのように4着でハズレ。ならばと穴目に行くとこれもこない。そして、なんとか最初がうまくいっても、せいぜい3連勝で止まってしまう。
ならば「小博打を複利で投資に変える方法」なんて、やっぱり絵にかいた餅じゃないかと言われそうだが、そこで私は考えた。「転がし」は1度外れるとそこで終了なのがいけない。外れたらそこで試合終了ではなく、転がしの1回を、全財産を賭けた1回の勝負ではなく1つのセットとし、当たりはずれを繰り返しながら、50回転がすのではなく、50セット成功させるようにすればいいのだと。
具体的な方法
1セットでの目標を「資金を10%増やす」とした場合、10,000円を最初の資金とすれば、1,000円増やして11,000円にすればよい。これが転がしならば10,000円を110円の複勝に賭けるなどして、11,000円にしようとするが、これだと外れたらそこで終了なのは先ほど述べたとおり。
そこで、まずは賭け金を設定する必要があるが、例えば増やす目標額である1,000円を賭け金とした場合、これを2倍の単勝に賭けて当たれば目標クリアである。
しかし、外れたらどうするか。次にまた1,000円で2倍の単勝に賭けるとすれば、これは当たれば通算でトントンになり、外れたらマイナス2,000円となる。この方法の場合、勝ち負けが同数の場合、例えば5勝5敗ならプラス5,000円とマイナス5,000円のトントンで、5勝6敗ならマイナス1,000円、6勝5敗ならプラス1,000円となり、結局は勝ち越しになるまで続けることになる。
もちろんこれでもいいのだが、2倍の賭けで勝ち越すことは通常の賭けでも難しいところ、控除率の高い競馬ではもっと難しい。よって、さらに工夫が必要となる。そこで、勝敗が五分五分でもプラスになる1235法という必勝法を使うことを考えた。
1235法
1235法とは、有名なモンテカルロ法やマーチンゲール法といったカジノ、特に2分の1で当たる2倍の賭けとなる、ルーレットの赤黒などを対象とした資金配分による必勝法の一つで、賭け金が少ないこと、5割の勝率でも勝てることが特徴の必勝法である。
1235法のもう一つの特徴は簡単であること。必勝のうち最も有名なモンテカルロ法などは、次の賭け金の金額決定のためにメモが必ず必要と言われるほど複雑であるが、1235法はメモなど不要である。
何故なら、1235法はその名のとおり、初回の賭け金を1とした場合、当たれば次は2に、続けて当たれば3に、更に連続して当たれば5に、以降は当たり続ければ5とし、外れた場合は次の賭け金は1にする。これだけである。
そして、通算の勝ち額が目標を達成した場合、そこで終了する。これだけである。
1235法の具体例
それでは、具体的にその方法をみてみよう。資金は10,000円、目標は+1,000円で、初回の賭け金は300円(この賭け金額は、自分なりに合った金額にするといい。)とした場合である。
1235法も本来は2分の1で当たる2倍の賭けに使用するところ、競馬ではそんなものは存在しない。オッズ2倍の単勝は2分の1では当たらないし、そもそも最終オッズでは1.7倍に下がっていたということもある。
しかし、逆に言えば4倍の馬連2点でも2倍になるなど、色々な方法があって、そこは自分の得意な方法を選べるし、オッズだって下がる時もあれば上がる時もある。
そこは自分なりのベストを探すとして、今は2分の1で2倍になるという前提で具体的な1235法の実戦例を見てみよう。
1235法の実戦例
1回目:賭け金300円、結果ハズレ。通算-300円。2回目:賭け金300円、結果当たり。+300円、通算プラマイゼロ。3回目:賭け金600円、結果当たり+600円、通算+600円。
当たれば1235…としていき、外れたら次回は1から。簡単でしょう。
4回目:賭け金900円、結果ハズレ。-900円、通算-300円。
ここで当たれば通算+1,500円となり目標クリアであったが、残念ながら外れてしまい、-300円になってしまった。ここからは長くなるので、1235法が最も効果を発揮する連敗→連勝のパターンとなった場合を見てみよう。
5~8回目:賭け金300円、全てハズレ、-1,200円(-300円×4回)、通算-1,500円から、9回目:賭け金300円当たり、+300円、通算-1,200円。
10回目:賭け金600円当たり、+600円、通算-600円。11回目:賭け金900円当たり、+900円、通算+300円。12回目:賭け金1,500円当たり、+1,500円、通算+1,800円。
と、目標である+1,000円は大幅にクリアであり、12回の賭けの勝率はちょうど50%である。
まとめ
これで10,000円が11,800円となった訳だが、次はこの11,800円を10%増やす12,980円(1,180円増加)が目標となる。賭け金は同じく300円くらいが妥当ではないか。
いずれ資金が増えてくれば、この賭け金は増やしていくのがよいが、資金の3%であるとか、何らかの基準は決めておいた方がよい。
後は、「2分の1で2倍となる賭け」の部分をどうするかであるが、これは予想力を磨くことで「1.5分の1で2倍となる賭け」にもできるだろうし、「80%の確率で当たる1.7倍の賭け」にしても勝てるはずだ。
次からは、私の実戦記を書いていこうと思う。
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