私の競馬履歴書~その6「馬名の王」

私の競馬履歴書
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オーのつく馬名

日本が誇る馬名の冠号を付した名前のうち、冠号+@+オーという名前の馬は、もうそれだけで強そうな気がしてしまう。サクラチヨノオー、サクラホクトオーの兄弟しかり、テイエムの最強馬もテイエムオペラオーだ。

しかし、名前の衝撃度ではこの馬に適わない。それが、1989年にデビューし、その年4戦3勝で迎えた阪神3歳Sで1番人気となった「ツルマルミマタオー」である。馬主である鶴田任男(つるたたかお)氏の経営する鶴丸有限会社から取った「ツルマル」というコテコテの冠号に、鶴田氏の出身地である「三股町」の「ミマタ」、そして王たるしるしの「オー」を続けて「ツルマルミマタオー」だ。

その名からくるイメージは、あしたのジョーの丹下段平のようなおっさんであるが、本人(馬)は美しく早いサラブレッドだった。しかし、最近はシャフリヤールとかユーバーレーベンだとか、もう意味どころか何語かもわからないような名前ばかりで、50歳を超えた私には非常に辛いから、「鶴丸三股王」のような名前の馬は、それだけで応援したくなる。

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衝撃

最強馬はどの馬かという話になると、諸説ある上、ファンの思いもあって時には喧嘩にまで発展するが、さすがにディープインパクトの場合は多くの人が頷いてくれるだろう。ちなみに、私の最強馬はナリタブライアンである。

そのディープインパクトは、その名のとおり競馬場に「凄い衝撃」を起こせという期待からつけられた名前であるが、オーナーににとっては言わば次点の名前であり、オーナーが我が最強馬につけようとしていたとっておきの名前は実は別のものだったという。その事実こそ「衝撃」だろう。

その馬主はあの金子真人氏であり、その名前はキングカメハメハである。金子氏のハワイ好きは有名で、所有馬に「マカヒキ」(ハワイの収穫祭)「アパパネ」(ハワイに生息する赤い鳥)「カネヒキリ」(ハワイ語で雷の精)などがおり、その王となる名前として、これは!という馬にいつかつけると、とっておきにしていた名前こそがキングカメハメハだった。

キングカメハメハは、その名に恥じぬ活躍を見せ、NHKマイルCとダービーの変則2冠を強い勝ち方で制し、こちらも最強馬に数えられるほどであり、普通はこれで馬主としては全うしたと言える。まさか、次の年にこれほど強い馬より、さらに強い馬に出会えるなど、誰も思いはしないだろう。

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最強馬の名前の由来

なお、ナリタブライアンの名前は、冠名のナリタに父ブライアンズタイムのブライアンからの命名で、何のことはない、冠名を付した馬名では最も一般的な機械的につけた名前であり、とっておきの名前や考えに考え抜いた馬名じゃないと活躍できないわけではなさそうである。

なお、馬主はヤマジ株式会社の代表者、山路秀則氏であり、「ナリタ」の他に「オースミ」の冠名も使っており、預ける調教師により使い分けていたという。ナリタは大阪の自宅近くの成田山不動尊から、オースミは出身地である大隅半島から取ったもの。

強い3冠馬というだけでなく、逸走からのまさかの2着や、凱旋門賞に最も近かった日本馬でもあるこちらも最強馬の候補の1頭には必ずあがるオルフェーブル。このオルフェーブルとは、フランス語で「金細工師」という意味で、父ステイゴールド、母オリエンタルアートからの思いつきであろうが、いまひとつピンと来ない。

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竜虎と鮭虎

古来、中国や日本では強いものと言えば竜と虎、タイガーアンドドラゴンが双璧であるが、その両方を兼ね備えた「タイガードラゴン」という馬が昔、地方競馬に存在したが、活躍できなかった。なお、このタイガードラゴン、なんと牝馬である。

中央競馬では、その逆の「ドラゴンタイガー」という馬がいて、こちらは準オープンまで4勝して総獲得賞金が2,809万円とそこそこの実績を残している牡馬だが、竜虎相揃う名前ほどの活躍はできなかったようだ。

竜虎とは少し毛色の違う「鮭虎」という馬もいる。もちろん、それは冗談で「シャケトラ」に勝手な当て字をしたものだが、最初はそう思っていた人も多いのではないだろうか。シャケトラとは、イタリアのデザートワインの名前だそうで、鮭でも虎でもない。

そして、このシャケトラはダイガードラゴンどころではない活躍をした。いや、本当ならもっと活躍したはずである。中391日長期休養明けでAJCCに勝利し、続く阪神大賞典では2着馬に5馬身ちぎって連勝、さあこれからという春の天皇賞前の調教での怪我により残念ながら予後不良となってしまった。

私の生きている間に「鶴丸三股王」や「鮭虎」のような名前の馬が活躍することがあるだろうか。楽しみに待っていたい。

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