究極の選択
もう、何年前に流行ったかも分からなくなるほど昔に流行った、究極の選択。最も有名なのは「カレー味のうんこか、うんこ味のカレーか」だが、これははっきりした答えがある。
黙って出されるならカレー味のうんこ、知らされるならうんこ味のカレー、一番食べたいのはカレー味のカレーで、うんこ味のうんこは、もう、うんこだろう。
それはさておき、博打にも究極の2択はある。特に競艇における1号艇(1枠)の「来る来ない」とうのは、常につきまとう究極の2拓である。
例えば唐津のモーニング。1号艇にA1、2号艇以下はみんなB1というレース。もちろん、主催者側から言うと「どうぞどうぞ、1から買って当ててください。そして儲けた金で1日中遊んでください。もちろん、最後はオケラでね。」というレースなのだが、そこは「バカラツ」だけあって、簡単に飛ぶ。
競馬ならミホノブルボンの初戦のように、出遅れても勝ちきることは良くある話だが、競艇で1号艇が出遅れたらまず勝てないのは、濱野谷選手ならずともみんな知っている。
競艇の1枠
競馬でも予想をする際には、1枠から順に出馬表を見ていく人がほとんどだろうが、その1枠の馬がここ数レース2桁着順で単勝万馬券だった場合は、余程の事がない限り、次の馬へと読み飛ばすだろう。
しかし、競艇の場合はそうはいかない。勝率3点台のB2選手であっても、1枠の場合は逃げ切ることを想定しなくてはいけない。いくら下手でもスタートを決めて、普通に回れば最初のコーナーで先頭に立てるし、そうなるとA1級でも後ろから抜くことは至難の業である。
また、2号艇に差されても2着に残る可能性も高い。但し、先頭でない2番手以降の場合は、道中ターン毎に上手い選手に抜かれて舟券にならない事も多い。
競艇の特殊性
他にも、競艇の特殊なところは、最初のターンでの隣の艇の戦法(差すか捲るか)により、他の艇の優劣があるということ。例えば2号艇が差しを選択すれば、1号艇は残ることが多いが、2号艇が捲りを選択し、それが決まった場合は、1号艇は馬群(舟群?)に沈むことが多い。
3号艇、4号艇が捲りを決めた場合は、内側の艇は全滅となることも多く、これが456舟券が売れる原因でもあり、実際にそれで決まる事も多い。よって、人気から言うと1,2,4号艇の順であっても、4号艇からの舟券は4-1の次に4-2ではなく4-5が売れることが多く、実際にそれで決まることも多い。
これは先ほど説明した4号艇の捲りが決まれば内側の艇が全滅になるという理由の他に、4号艇がスタートを決めて内に切れ込み、捲りを決めた場合は、5号艇にいわゆる「差し場」が生まれ、差しやすくなるためである。
赤と黒
と色々な要素がありながら、結局はレースは2択の連続である。1号艇が来るか来ないか。1号艇が来ないなら2着3着に残るか残らないか。2号艇は差しか捲りか。4号艇が来るなら2着は1号艇が残るか残らないか。
しかし、2択といっても、1号艇の峰竜太が来るか来ないかというなら、ほぼ来るだろう。まれにターンマークにぶつかるが。しかし、そうでないほぼ五分五分の悩ましい2択というのが、博打においては非常に多い。
そんな時はどうするのがいいのか。と、ここでルーレットの赤黒を考えてみる。本当に上手いディーラーなら狙えるのかもしれないが、この赤黒は基本的には五分五分だ。
しかし、そんな運だけで決まりそうなルーレットの赤黒でさえ、狙い方というのはある。俗に赤が5回続いたら6回目も赤を狙えというのもあるし、逆に一定の回数連続したら逆の色を狙うという張り方もある。
究極の2択
そういう意味ではルーレットの赤と黒、さいころの半丁などは究極の2択そのものであるが、その究極の選択方法は結局「流れ」と言うことになる。もちろん、出目の流れもあるし、例えば負け組の逆を行く流れなら負けている者の逆に張れば良い。
トコトンついてない日というのなら、自分の張ろうとした目の逆を行くのもアリだろう。しかし、本当にツイてない日は、それさえ裏目に出るから博打は恐ろしい。
しかし、「負け組の逆を行く」(自分以外の他人の)というのは本当に効果的で、恐らく究極の2択で迷った時は、その負け男を探して逆をいくのが、究極の選択方法であろう。
ちなみに、私はマー君とハンカチ王子の時はハンカチ王子、トウカイテイオーとマックイーンの時はトウカイテイオー、昨年2022年のワールドカップはフランスと、おおよそ全ての2択を外している。
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