競艇の3連複は儲かるのか?

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3連複は安い?

3連複のイメージでまず最初にくるのは、「配当が安い」ということであろう。競馬でも同じ感覚だろうが、そもそも3連単の1-2-3が3倍を切るような事も結構ある競艇では、その「配当が安い」感はもっと強い。

しかも、地方競馬や競艇にありがちな「投票数が少ないため、大きく張るとオッズが下がる」という現象が、3連複の場合はモロに掛かってきそうな気がする。さっきまで3倍ついてた1=2=4の3連複が、自分が1万円買ったら2倍を切ってしまうのでは?という心配である。

データを見てみよう

荒れた平和島

そこで、3連単と3連複のオッズを比較してみた。まずは、荒れ模様だった昨日(2020.2.13)の平和島競艇の3連単と3連複の配当と、その合計を見てみよう。なお、一番下の段の「倍率」とは、3連単の合計を3連複の合計で割った数である。その右の数字は、3連複の配当合計を6倍した数である。

3連複1=2=3を3連単で全て賄う場合は、3連単1-2-3のボックスとなるので、6点必要となる。よって、基本的に3連単の配当は3連複の6倍となるが、人気順で決まればそれは3倍など低い数字になり、人気のない方から順に決まれば、3連単の配当は3連複の10倍にもなる。

平和島のデータでは、倍率は6.5倍となっており、3連複の6倍の「80,700」より3連単の合計87,390円の方が多い。よって、3連複を例えば600円買うよりは、3連単のボックス(100円×6点)を買った方が儲かったということになる。

堅かった住之江

同じく、昨日の住之江のデータを見てみよう。

こちらは倍率は3.78と低く、3連単の配当合計「39,080円」は、3連複の配当合計の6倍「62,040円」よりかなり低い。これなら3連複を買った方が良い。

他に、参考として荒れた平和島に近い「江戸川」と堅い住之江に近かった「児島」のデータを載せておく。

整理してみよう

ここまでの3連単ボックスと3連複の比較では、かなり荒れた平和島や江戸川のデータであっても、僅かに平和島のデータが3連単有利なだけで、江戸川でさえ3連複を買った方が良さそうであり、住之江や児島では明らかに3連複を買った方が良いと思われる。

しかし、3連単を買う場合、同じ1-2-3の3艇を買うとした場合、ボックスではなく、1-23-23の2点や、12-123-123の4点を買うという場合の方が多いだろう。この場合は、例えば最も3連複の配当が良い児島のデータでさえ、3連単を買った方が良い事になる。

もし、3連単を2点で当てていたと仮定した場合、配当合計は表のとおり「54,520円」である。一方、同じ土俵で戦うとした場合、3連複は3連単の2倍分しか買えないため、3連複の配当合計は13,720円の2倍である「27,440円」しかないため、3連単の半分でしかない。

しかし、3連単は2点しか買っていないため、配当の高い13,330円や7,960円や11,060円の3連単は当たっていない可能性が高い。この3つを配当の合計から引いた場合の3連単の配当合計は「22,190円」だから、これなら「27,440円」の3連複の方が良い。

3連複は安くない

こうなると、頭が堅いなど、点数が絞れるなら3連単とし、そうでない場合は3連複にするのが良さそうではあるが、この「頭が堅い」というケースは、3連単の配当も低いため、結局は3連複の方が良かったという事が多い。

ただし、データで見てみると「3連複 210円 3連単 930円」「3連複 170円 3連単 610円」「3連複 210円 3連単 2,880円」「3連複 170円 3連単 2,020円」など、3連複が安すぎると思えるような目立つ数字が多く、やはり3連複では勝てないようにも見える。

しかし、この3連複のところを6倍してみると「3連複 1,260円 3連単 930円」「3連複 1,020円 3連単 610円」「3連複 1,260円 3連単 2,880円」「3連複 1,020円 3連単 2,020円」となり、実は思うほど数字が離れていないのが分かる。

オッズの変動はどうか

結論からいうと、3連単と3連複では配当の高い安いについては、実は何の変わりもなく、3連複が勝てそうにない(少なくとも私もそう思っていた。)のは、イメージだけの問題である。

しかし、ひとつだけ気になるのは,「ちょっと大きい勝負として3連複を1万円買った場合、オッズが下がってしまうのでは?」という問題である。これがクリアできなければ、結局は3連複では勝負できない。

舟券の売上

では、ここで住之江の舟券の売上を見てみよう。今日(2020.2.14)の1レースの売り上げはこうである。

3連単 27,145,100円
2連単  1,116,300円
3連複  781,300円
単勝  221,100円
複勝  19,300円

オッズは(総売上の75%÷その舟券の売上)で計算できる。例えば3連単の1-2-3が、3連単の総売上 27,145,100円のうち10%の 2,714,500円売れていたら、オッズは、

27,145,100×75%÷2,714,500=7.5倍となる。

ここで、1-2-3の3連単を1万円追加したらオッズはどうなるか。

27,155,100×75%÷2,724,500=7.4倍となり、0.1倍下がってしまう。

3連複の場合

3連複の売上が781,300円、そのうち3連複1=2=3の売上が200,000円の場合、オッズは2.9倍になるが、ここで3連複1=2=3に1万円突っ込んだ場合、オッズはどれ位下がるのであろうか。

これがオッズが2倍を切ってしまうようなら、話にならない。では、計算してみよう。

791,300×75%÷210,000=2.8倍となり、下がるのは0.1倍だけであった。この程度の変動なら問題ないと言っていいレベルなのではないか。

まとめ

数字の小ささから、敬遠しがちな競艇の3連複であるが、それはイメージだけの問題であり、決して儲からない訳ではない。

また、順番違いによるハズレが無くなる事は、純粋な舟券成績に関わるだけでなく、精神的にも余裕ができる事が大きい。

また、実戦の感覚では、2連単や2連複では「さっきまで5倍あったのに、結局4倍に減っている」ということが多いが、3連複の場合はあまりない。おそらく、2連複や2連単を買う人は本命派が多く、人気が集中しがちなところ、3連複では穴派が多く、人気薄が売れるからであろう。

そのため、特に人気の組み合わせを買う場合は、3連複をオススメする。

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