競艇必勝法の検証その5~回収率が100%を超える出目

競艇

競艇と出目

競艇必勝法とされるものについて、今まで選手の格(クラス)やオッズなどを利用したものを検証してきたが、今回は競艇ならではの「出目」による必勝法の検証をしてみよう。

競艇は、買うべき目が1~6までと少ないこと、そして内枠が強く特に1号艇の強さが際立っていることから、この「出目」を基にした必勝法は多い。

例えば、住之江の奇数艇トリオ135など、特定の競艇場で強い出目というのがあるし、蛭子能収が一時期ハマっていた大村の「1256ボックス」なども、言わば出目必勝法のひとつである。

なお、最も単純な必勝法として、回収率のいい出目というのがある。123や132、213はインの強い競艇らしく(弱い選手で人気がなくても、上位にくることが多いことが理由のひとつだろう。)、回収率は80%を超えるが、よく出る124や145はそれぞれ75%、65%程度でしかない。

回収率が100%を超える出目

全競艇場を対象としたデータでは、プラスになる出目はひとつも無いが、競艇場別では回収率が100%を超える出目というのが、実はかなりある。

例えば、桐生の524や戸田の652、浜名湖の326、芦屋の463など。どの競艇場でも必ずあるし、宮島や鳴門など、多いところでは10個以上の出目が回収率100%を超えている。

しかし、例に挙げた出目を見ても分かるように、あまりに出現率が低く(そのほとんどが、出現率1%もない)、数字の信頼性は低いため、現実的には必勝法とは成り得ない。となると、出現率の高い2連単ならどうか。

こちらは、特定の競艇場の特定のどの出目でも、回収率は100%を超えない。となると、必勝法としてはやはり使えない事になる。そこで、買い方に工夫が必要となってくる。

出目の偏りと分布

ちなみに、3連単の競艇場別の特定出目で回収率が100%を超えるもののほとんどが、1着が5号艇や6号艇のものであり、穴であるほど回収率が高いという傾向があった。正確には、123や132の回収率は良く、2号艇や3号艇がらみの回収率が中ヘコみして、穴の外枠からの舟券の回収率が、また良くなっていく。

しかし、2連単は1-2、1-3あたりの回収率が良く、6-5や6-4など、外枠の舟券の回収率はかなり悪い。よって、2連単の1-2、1-3をどう買うか、という買い方をベースとした必勝法が割りが良さそうだ。

出目関係の必勝法として、こういうものもある。例えば「123が2レース続いたら、3レース目に123は買わない。」とか、極端な例では「前のレースの出目は買わない」といったもの。

これは、出目の偏りと分布からくる考え方であり、これは意識していなくとも、例えば124、142、214と3レース続いたら、次のレースの自分の本命が124だった場合、あまり当たる気はしないだろう。

実際には、続いてようが続いていまいが、結果に影響はないのであるが、レースの構成や風向きなど、「その出目の出やすい」状況にあるとは言えるから、どっちかと言うと、本当は続いた出目は「買い」が正解なのだろう。

検証してみよう

それでは検証してみよう。買い方については、① 全レース均等に買って、その回収率を見る。 ② マーチンゲール法を利用し、当該出目が当たるまで購入額を倍(又はそれ以上)にする。 の2つの方法が考えられるが、②は危険でもあるし、①の回収率を見てみよう。

そして、次は条件である。まずは1-2、1-3の良く出ている日を選び、その前の日の出目を見て傾向を探ってみよう。その前の日の出目に特徴的な偏りがあれば、「その次の日」に1-2(又は1-3)を買えばいいという事になる。

では、前日(12月8日)の払戻をみてみよう。

1-2 の場合 1-3 の場合
場所 回数 配当 回数 配当
桐生 3 720 1 800
戸田 0 0 1 1.780
江戸川 2 830 2 2,020
浜名湖 3 900 6 3,010
蒲郡 3 1,640 2 1,350
常滑 1 370 3 910
三国 4 1,170 1 280
びわこ 4 2,820 1 390
児島 2 570 3 1,680
徳山 2 330 3 1,170
芦屋 3 700 3 1,510
福岡 2 660 1 420
大村 3 830 3 920

どの競艇場も、どちらかは1回きており、1-3は全ての競艇場で出ている。最も多いのは浜名湖の9回で、最も少ないのが戸田の1回である。

払戻(全レース100円買った場合の払戻額合計)を見ると、回収率100%を超えている(払戻 1,200円以上)ものは、1-2で12場中のうち2つ、1-3で12場中6つである。

では、それぞれの競艇場の前日(12月7日)の出目を見てみよう。

1-2 の場合 1-3 の場合
場所 回数 配当 回数 配当
桐生 4 1,030 1 270
戸田 1 590 1 900
江戸川 1 400 2 1,770
浜名湖 2 940 0 0
蒲郡 0 0 3 1,740
常滑 1 340 3 780
三国 1 550 0 0
びわこ 2 960 2 1,060
児島 4 1,190 2 1,500
徳山 3 670 1 230
芦屋 4 1,640 3 760
福岡 2 550 3 1,790
大村 4 1,430 2 640

あまり有意な偏りは無さそうである。ただし、傾向としては、前日多かったところは、やはり翌日も多いように見受けられる。

なお、払戻で回収率100%を超えているものは、1-2で12場中の2つ、1-3で12場中4つである。

全体的に見て、まず出目としては1-2より1-3の方が回収率が良い。だからといって、1-3を買うというだけではプラスにはならない。しかし、そこから先の偏りや傾向を掴むのは難しい。

今回は、特に有意な買い方は見つけられなかったが、1日で1-2、1-3が出ない事は少なく、かなり出目的には安定している事から、必勝法の糸口にはなりそうで、この場合は買う、この場合は買わないというルールが見つかれば、かなり有効な方法と思われる。単なる出目買いでここまで安定した払戻があるのは、流石に競艇という感がある。

そのレースを絞る方法の候補としては、① オッズ ② 予想 が有力であるが、② 予想 にしてしまうと、普通に買うのと違いがなくなるため、① オッズが良い。例えば1-2(1-3)が1.9倍以下なら1-3(1-2)を買うとか。引き続き検討していこう。

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