2コースの勝率
競艇は6艇で争う競技であるが、内枠が断然有利であり、1コースの勝率は50%を超える。1コースの最も強い徳山競艇場では、その勝率は約63%と非常に高い。
そして、内から順に勝率は高くなっており、勝率はそれぞれ、2コース 約15%、3コース 約12%、4コース 11%、5コース 約7%、6コース 約2%となっている。
よって、難しいとされる2コースであるが、やはり内枠と言う事で一定の強さはあり、1コースに次ぐ勝率となっている。しかし、一方で1コースの勝率約50%とは大きく離れており、3コース、4コースの勝率と大差ない。
なお、以降のデータは2号艇がA1の場合であり、前付けのある競艇では厳密に2号艇と2コースとはイコールではないが、ここではほぼ同じものとして検討している。
競艇の進入コースには決まりがなく、ピットアウトからスタートまでの待機行動と言われる時間で、好きなコースを取ることができる。
となると、断然有利な1コースを取ればいいと思われるが、そうはいかない。待機行動には「適正な間隔の無い強引な割り込み、前付けは禁止」「転舵できるのは2回まで」などの決まりがあり、思うようにはコース取りはできない。
また、競艇で使うボートにはブレーキが無いため、外枠から内枠に割り込んで前付けする際に一旦加速をすると、その後減速できない。すると、スタート位置がどんどん前になり、本番スタートの際に加速する余地がなくなり、結局ドカ遅れしてしまい勝負にならない。
なお、2号艇が危険をおかして1コースを取りに行くというのはあまり無く、特に2号艇がA1で1号艇がA2以下の場合ではそうそう無いと思われる。
データを見てみよう
では、その「難しいが、1号艇の次に勝率の高い2号艇にA1が入った場合、どう買うべき」なのだろうか。なお、1号艇もA1である場合は話が別(どう考えても1号艇がかなり有利)なので、ある一日の「2号艇がA1で、1号艇がA1以外の場合」のデータを見てみよう。
この先、○号艇という表現があるが、前付けを念頭に入れず○号艇イコール○コースとして考えている点、容赦願う。
まずは勝率であるが、25回中7回で28%という数字は、2コースの平均勝率である15%の2倍弱であり、流石はA1レーサーと言えるが、人気ほどの勝率では無い。
1-2と2-1について
2着の回数は25回中10回で、そのうち1-2が7回と殆どを占めている。ちなみに、1-2は7回出現し、その配当を足すと2,650円だから、回収率は100%(106%)を超えている。
次にありそうな、2号艇が差した場合の2-1であるが、オッズも低く、やはり人気があるのだが、とにかく来ていない。少なくとも、人気ほどの出現率がないのは明らかである。
そもそも、2号艇が1着になるパターンは、1号艇と第一ターンマークの間を差すか、1号艇がスタートで出遅れた場合に捲(まく)る(実質は逃げ)しかなく、そこが2コースの難しいところなのだが、この1号艇を差した場合の2-1というのが、2号艇がA1で1号艇がA1以外というレースの場合では、出現率が低い。
これは、A1レーサーだけにスタートも良く、コースから差しに回る場合、普通は1号艇の少し後ろに位置づけるところ、1号艇に並ぶ又は少し前に出るため、捲り気味になってしまい、結果的に1-2になってしまうと推測される。
なお、2号艇が捲りに行った場合、1号艇が外に抵抗して空いた内を3号艇が差すという、3号艇には願ってもない展開となり、その差しが決まる事も多い。
3号艇、4号艇からの出目
そして、データを見てみると、実際3-1、3-2で決まっている場合が4回あり、しかも配当も良い事から、これは狙い目と言える。
例えば3-1、3-2の2連単の2点(2点×25レース=5,000円)を買った場合の払戻は10,160円だから、大幅プラスである。4号艇まで拡げ、3-1、3-2、4-1、4-2の4点(4点×25レース=10,000円)を買った場合の払戻も17,700円とこちらも大幅プラスである。
まとめ
2号艇がA1で1号艇がA1以外の場合、まず思いつくのは1-2と2-1であるが、これは1-2は買いで、2-1は買ってはいけない。
次に2号艇が頭の2-3456であるが、こちらはある程度の出現率はあるものの、人気と配当のバランスが悪く、買うべきではない。明らかに1号艇が来ないと思われる場合以外は、買ってはいけない。
そして、一番の狙い目は3号艇と4号艇をアタマにした買い目で、特にオススメなのが、3-1、3-2、4-1、4-2である。
このケースに該当するレースは多く、おそらく「2号艇にA1、1号艇にA1以外」という状況は、ほぼ2号艇の過剰人気となっていることから、必勝法としてはかなり有力で、このレースだけに絞り極める事で勝率は大きく上がると思われる。引き続き、もう少し精査していく価値はある。
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