競艇は1号艇
「競艇は1号艇、競輪は番手、競馬は武豊」と、誰が言ったか言わないか、その意味は、それぞれ買うなら「強いそこから」という言い回しである。
しかし、最近、復活の兆しはあるものの、「どうせ買うなら武豊」ではなく「外人」だろうし、競輪も先行・捲りと番手では、先行・捲りの方が、少しだが勝率は高いのだ。
残る競艇はどうか。この「競艇における1号艇の強さ」だけは、変わらない。どの競艇場においても勝率は5割を超え、インの強い徳山や大村では6割を超える。
よって、強い選手が1号艇なら当然のこと、多少格の落ちるB級選手が1号艇の場合であっても、ほぼ、2連単の1番人気は1号艇が頭の組み合わせだ。
1号艇が人気ない場合とは
1号艇からの2連単が売れない場合とは、1号艇にB1、B2級の弱いレーサーが入り、かつ2号艇以下のどこかに強いA1レーサーが入った時などであるが、その場合のオッズ(4-1や2-4など)は、安くても3倍近くあり、舟券的には美味しいとも思える反面、やはり信頼度が低い事も表している。
競馬などとは違い、競艇は外のコースである不利は大きく、いわゆるA1レーサーの中でも特別強い「銘柄級」のレーサーであっても、外から捲って1着になるのは難しい。
よって、腕に天と地ほどの差があっても、1号艇の弱いレーサーが外の強いレーサーに勝つことが多々ある。そこで、1号艇に弱いレーサーが入り、人気がない場合に、その1号艇から買えば勝てるのではないかという買い方の検証である。
データを見てみよう
いつもどおり、過去にいくつか遡(さかのぼ)ってデータを見てみよう。しかし、「2連単の1番人気が1号艇以外が頭のレース」に該当するレース少く、今日(2020年1月28日)の例えば大村では1レースしかなく、徳山に至ってはゼロ。
ちなみに、1号艇の最も弱い戸田競艇場の、人気の割れそうな開催初日である1月21日では、該当するレースは5レースあった。
こちらがデータである。
まず、2連単の1番人気であるが、これは30レース中たったの3レースしかきていない。そもそも、2連単の1番人気の頭(アタマ)が、1着にきているケース(例:4-1が1番人気で、4号艇が1着)が30レース中10レースしかきていない。
1号艇は強い
一方、人気のない1号艇が1着になったのは30レース中の11レースだから、人気の艇より多いのだ。やはり、1号艇は強いし、不当に人気を落としている。
そして目立つのは、1-2で多く決まっていること。30レース中7回きており、もし30レースの全て、1-2だけを1点買いしていれば、仮に100円とした場合、100円×30レース=3,000円に対して払戻は6,060円だから、回収率は200%を超える。
さらにデータを絞る。さすがに1号艇からの2連単オッズが10倍を超える場合は、1号艇が弱すぎてこないと考えて、1号艇からの2連単で最も配当の低い(人気のある)出目のオッズ【表中の、1頭(アタマ)の2連単で最低オッズ】が、10倍を超えるものを省いてみる。
すると、20レース中、やはり7レースが1-2であり、さっきと同じ買い方をした場合の回収率は300%を超える。
まとめ
データ数が少く、偏りがあるにしても、相当な数字であるから、ここまでの回収率ではなくとも、かなりいい成績が残せそうである。
では、検証結果をまとめてみよう。
1号艇以外の艇から2連単が売れている場合
・1番人気は買ってはいけない。
・1-2が10倍を切っている場合は、1-2を買うべし
これはかなりの成果と考えるがどうであろう。
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