競馬必勝法~勝つためのアイデアその4「必殺1点買い」

必勝法
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はじめに

私が競馬を始めた平成元年、最初に買ったレースは、デビュー3年目の武豊が騎乗した地方競馬からきた刺客、イナリワンが勝った春の天皇賞でした。ちなみに1番人気は岡部幸雄騎乗のスルーオダイナ。そこから買った私はビギナーズラックなどなく、その後続く負け街道の記念すべき第一歩を踏み出したところでした。

その外れ馬券というのが、スルーオダイナの入った枠からの枠連流し3点でしたが、これは当時としては至って普通の買い方です。何故なら、当時は馬券と言えばイコール枠連という時代で、買い方も基本的には3点ボックスか流しの2択しかありませんでした。

もちろん、1970年代を代表する競馬評論家である宮城昌康氏(当時はカミソリと呼ばれるほど鋭く、大川慶次郎氏、大橋巨泉氏と並び三大評論家と言われていた。)の提唱したAB-XY馬券(人気の枠ABから人気薄の枠XYという組み合わせの中から、配当が低いA-Bと来る可能性が低いX-Yを除いた、A-X,A-Y,B-X,B-Yを買うというもの。)というのもありましたが、今ほど情報網が発達していなかった当時は、広く行き渡ることはありませんでした。

枠連以外の馬券としては、ほかに単勝と複勝しかなく、どちらも玄人が1点に100万買うといったイメージの馬券で、一般のファンはまず馬券と言えば枠連を買っていました。(当時、枠連の馬券占有率は95%でした。ちなみに令和となった今は3%です。)

その単勝1点100万などという馬券は、まさに玄人の必殺1点買いと言えるものですが、3連単にWIN5まで登場し、100点買いさえ珍しくない現代の馬券にあって、逆に一般のファンもこの必殺1点買いの素晴らしさに気づいたようで、実は、単勝の売り上げはここ数年で倍となっているのです。(占有率にして平成元年に2.5%程度だったものが、今は5%程度となっています。)

それでは、ここから1点買いの素晴らしさと、おすすめの買い方を紹介します。

合成オッズ

合成オッズという言葉を聞いた事があるでしょうか。ちょっとした競馬予想ソフトでは、必ず実装されている概念ですので、ご存じの方も多いかと思います。

合成オッズは、複数の点数の馬券を買った時の、それらの買い目の配当が均等になるように買った場合の期待値です。計算式は少し複雑ですので、暗算することは難しいですが、今は合成オッズを作成するサイトやアプリがいくらでもありますから、それを利用するといいでしょう。

例えば、3.0倍と5.0倍の馬連を2点買う場合ですが、この合成オッズは3.0と5.0を足してその平均4.0を2(点)で割った2.0ではなく、1.875となります。一度、それらのサイトなどで確かめてみてください。

これから分かることは、3.0倍を100円、5.0倍を100円買うのなら、1.875倍に1点賭けるのと同じということになるのですが、これって感覚的には1.875倍1点のほうが当たりそうな気がしませんか。

今は、同じ馬連同士で例を挙げましたが、これが最も効いてくるのが、単勝と馬単のような代替のできる種類の馬券の場合です。

単勝と馬単

例えば1番の馬の単勝と、1番の馬からの馬単の総流しで考えてみます。この二つの馬券は、どちらも1番の馬が1着にくれば当たります。違うのは配当で、単勝の場合は2着に何が来ても配当は同じですが、馬単の場合は、2着が人気馬の場合と人気薄の場合で配当はかなり違ってきます。

この場合のどちらを買うべきかについては、長い目で見るなら、当然に単勝と馬単の合成オッズを比較し、配当の良い方を買うべきです。2着に人気薄が来そうなら、もちろん馬単を買うべきでしょう。

また、馬単の場合は、そこから派生して2着馬を絞る方法もあります。例えば人気馬を敢えて買わず高配当を狙うと言う方法もありますし、点数を減らし投資額を減らすために、人気薄でどうやっても来ないと思われる馬を買わないという方法もあります。

やはり1点買いがベスト

しかし、2着に人気馬を買わない場合は、外れることが多いでしょうし、なんと言っても単勝なら当たっていたと言うのが精神的に痛く、後の馬券購入に悪影響を及ぼしそうです。

もう一方の人気薄を買わないという場合は、仮に最低人気馬が来たなら相当の高配当が望めるところ、それを買っていないというのは痛恨の一撃になります。こちらの精神的ダメージは、前者の数倍となるでしょう。

となると、1点買いとなる単勝がやはりベストな選択となるでしょう。なお、買った馬が1着になるかならないかに集中できる単勝1点買いの方が、レース観戦の観点からもオススメですし、そうやって1頭を集中して見ることでレースを見る力も向上します。

ワイドと3連複

次にワイドと3連複の場合ですが、これはワイド1点と3連複2頭軸総流しが同等となるところ、こちらはどちらも3頭目の人気の有り無しで配当は変わってきます。

どちらもワイド1点の2頭と、3連複の軸2頭でない3頭目が人気なら配当が低く、人気薄なら配当は高くなります。ただし、ワイドのオッズは、ご存じのとおり1.5~2.5などと表示されており、3連複2頭総流しの合成オッズとレース前では比較しようにもできません。

こうなってくると、この2択は難しいように思いますが、実は明白にワイド1点の方が良い理由があります。それは控除率の違いです。

3連複の控除率が25.0%であるのに対して、ワイドの控除率は22.5%と、実に2.5%も違います。こう考えると、端(はな)からワイドが有利だったという話になりますね。

なお、前日の単勝と馬単はもっと離れていて、馬単の控除率25.0%に対して単勝の控除率は20.0%と、5%もの違いがあります。よって、ヒモを絞って買うなら馬単・3連複もありですが、やはり安定する単勝・ワイドがおすすめとなります。

まとめ

少し、1点買いというよりは合成オッズの話になりましたが、1点買いより総流しのほうが合成オッズが良かったとしても、総合的に1点買いをした方が良いという結論です。

これは、前述のように代替の効く単勝=馬単総流しという馬券でもそうですが、まずはシンプルに自分が買おうと思った馬券の合成オッズを見てもらい、それと1点買いのオッズを比較してみてもらえれば分かります。

例えば、最初の例では3.0と5.0の2点と、1.875の1点での比較でしたが、多数の買い目を買った場合に、合成オッズを出して見てほしいということで、これはやってみれば分かりますが、意外と合成オッズは低くなると思います。

それを繰り返すことで、1点買いの優秀さも分かると思います。そして、なんと言っても1点買いに適している単勝・複勝・ワイドについては、控除率が低く、そもそも有利な馬券なのです。これを必勝法と言わずして、何が必勝法でしょうか。

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