第1話 承太郎とポルナレフ

お話

「さて、今日も朝からやっちまった訳だが、言い訳があるなら聞かせてもらおうか。朝にはあった4千円が、なぜ11時前に全部無くなっているのか。」
『残り1千円になったところまでは、確かに俺が悪いさ。前のレースで負けた分をすぐに取り返そうとして、次の一番早いレースをオッズだけみて買っているんだから。しかし、自信あった最後の徳山の4レースはどうだ。1-2でさえ決まればまず当たるレースで、途中まで124でできあがっていたのが、3点台の6号艇に4号艇が差されるなんて、有り得ないぜ。』
「それがあるのが、博打じゃあないか。だからこそ、総流しをするとか、資金は全部使わないとか、回避する方法はいくらでもあったはずだ。そして、それはいつも自分でも言っていることじゃないか。」
『そりゃあそうだが、最後の千円を2千円にするためには、総流しでは間に合わないからしょうがないじゃないか。』
「いや、確かに総流しまで手を伸ばしたら123や124の本線で決まった時に、2千円にならないのは分かるが、そもそも、配当金額やオッズにつられて買い方や資金配分を変えるなんて、典型的な負け組の買い方だぜ。」

どうしようもないアホギャンブラーと、物わかりのいい男の会話といったところだが、自分で自分を諫(いさ)めるために私が書いたもので、言わばこれはどっちも自分なのだ。ただし、自分の中の天使と悪魔ではなく、承太郎とポルナレフをイメージしているので、その二人の会話と思ってもらっても構わない。

『おい、承太郎、聞いてくれよォ。なけなしだった4千円が無くなったことは知ってると思うんだが、実は23日後の11月24日に、1万4千円ほどお金が要るんだよォ。』
「ポルナレフ、何だ、それは貸してくれということか。だが俺は学生だ。お小遣いはもらっちゃあいないし、バイトだってやっちゃあいないぜ。」
『いや、そうじゃない。貸してくれって訳じゃあなく、ちょこっと俺の金を増やす手伝いをして欲しいんだ。』
「まさか、競馬で金を増やすのに、俺のスタープラチナで何かしろってんじゃあ、ないだろうな。それはお断りだぜ、自分で何とかするんだな。」
『そんな堅いこと言わずに、承太郎さんよォ、1回でいいんだよ、1回で。ゴール前でちょこっと時間を止めて、俺の買ったお馬ちゃんを先頭にしてくれるだけでいいからさぁ。』
「分かった、分かった。じゃあ1回だけだぜ。」
『ブラヴォー!まあ、自信のあるレースにするから、そもそも変える必要も無いかもしれないけどね。』

そして1ヶ月後

「どうした、ポルナレフ。急いでどこへ行くんだ?」
『いや、借金取りに追われていて、逃げているところって訳よ。』
「競馬はダメだったのか?俺は言うとおりにしたぜッ。」
『それが、ダメだったんだよぅ。俺は4番の馬を1着にしてくれって言っただろ。』
「ああ、だから俺は4番の馬を先頭に変えてやったぜ。」
『だがなぁ、承太郎。1番ビリの馬がいきなり先頭になるのはマズかった。あまりに変だってんで、レースが無効になっちまった。』
「残念だったな。やっぱり真面目に働いて返せってことなんじゃぁないか。自信のある馬を選んだ割にてんでダメだったしな。やはり才能が無いんじゃ・・・」
『そうさ。だから真面目にやることにしたよ。』
「何をやるんだ。」
『競輪だぜ。どうも俺には競輪が合っているようなんだ。今度は真面目に予想して、真面目に買う。だから手伝って欲しいんだ。俺が真面目に買うようになッ。』
「やれやれだぜ。」

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