3連複フォーメーションのポイント
3連複フォーメーションの買い方を決める場合の大きなポイントは3つである。
・ 軸(1段目)を何頭にするか
・ 2段目,3段目は被(カブ)り有りか、無しか
・ ヒモの頭数と選び方(予想するか機械的に買うか)
まず、軸となる馬であるが、これを1頭とすると、その馬が3着以内にこなければその時点ではずれとなる。言い換えれば、その軸の1頭の複勝を買っているのと同じで、これがなかなか当たらないことは身をもって経験している。
よって、軸(1段目)は2頭とする。3頭では点数が増えすぎ、的中率は上がるがおそらく回収率は下がるであろう。
次に2段目、3段目の被りを有りとするか無しとするか。これはいわゆるAB-XY馬券方式(人気のABと穴のXYを買う場合、人気同士のABは配当が安いため、XYが来る可能性が低いため、それらは買わずにA-XYとB-XYを買う方法)の考え方から基本的には買うべきではないと思う。
しかし、その2段目と3段目の被る馬が人気薄である場合は、ある程度の配当が見込めるから、その場合は買うべきであろう。よって、2段目、3段目の被りは人気の場合にのみ被り無しとする。なお、2段目の頭数はひとまず4頭としておく。
重要な3段目の選び方
最後に3段目のヒモであるが、これがある意味3連複フォーメーションのキモとなる。1段目、2段目の馬が両方3着までに来た場合、その組み合わせのワイドなら取れていたということになる。
ならばワイドを買っていればよいのだが、いかんせん配当が低い。その3段目を外すリスクを背負ってまで3連複を買っている訳だから、3段目の馬の選択が重要であり、3段目の馬には是非とも配当を押し上げてもらわなければならない。
そのためには、ある程度の頭数が必要であり、また穴馬を選択しなければならない。そして私の馬券購入の哲学でもあるが、
「普通に予想していては買えない馬が穴となる。特に大穴は予想しては買えない。またそれだけの穴馬を予想することで消耗するくらいなら、1段目、2段目の予想に時間を割いて、3段目は機械的に購入し、時間短縮と大穴狙いを両立させよう。」
という考えから、概ね8~10頭を機械的に選ぶこととする。
検証と再検討
そうすると【AB-CDEF-CDEFGHIJK】というフォーメーション(ヒモ9頭の場合)になる。気になる点数は52点。少し多い気がするので、ここからは過去のレースに当てはめた上、検証をしてから再検討しよう。
データは先日の8月5日(日)の新潟、小倉、札幌の計36レースとする。
予想するのも大変なので、1段目は1,2番人気、2段目は3,4,5,6番人気、3段目は3,4,5,6,7,8,9,10,11番人気とする。ちなみに数字は人気である。実際には11頭立て未満のレースもあるが、一律1レース5,200円購入するとして計算している。
新潟
1R 1-2-3 590円×
2R 1-2-3 410円×
3R 1-7-5 19,650円○
4R 4-3-5 10,860円×
5R 1-4-2 680円×
6R 2-1-7 5,260円×
7R 5-9-14 245,500円×
8R 1-3-2 460円×
9R 3-1-6 4,730円○
10R 1-8-2 4,090円×
11R 5-10-9 102,870円×
12R 4-12-2 31,850円×
投資 62,400円 払戻 24,380円
小倉
1R 1-2-3 320円×
2R 8-2-6 12,220円○
3R 1-7-3 4,450円○
4R 1-5-2 890円×
5R 1-2-8 2,450円×
6R 2-1-5 1,110円×
7R 9-12-2 101,510円×
8R 8-5-10 66,430円×
9R 1-2-6 660円×
10R 7-1-2 2,320円×
11R 1-2-5 2,880円×
12R 1-2-8 3,560円×
投資 62,400円 払戻 16,670円
札幌
1R 5-2-3 2,190円○
2R 2-10-9 52,050円×
3R 3-4-14 105,160円×
4R 9-12-5 165,640円×
5R 1-3-4 1,990円×
6R 7-6-9 74,930円×
7R 3-1-2 860円×
8R 1-3-4 2,970円×
9R 1-7-5 8,440円○
10R 12-5-3 96,280円×
11R 4-2-10 29,830円○
12R 1-2-5 990円×
投資 62,400円 払戻 40,460円
合計 投資 187,200円 払戻 81,510円 収支 -105,690円 回収率 43.5%
いやあ,これはひどい。ではここから改めて再検討してみよう。
結果からの再検討
まずは大きなところ、10万超えの配当を手にするためには、10番人気から14番人気の馬を買う必要がある。基本形【AB-CDEF-CDEFGHIJK】では11番人気までしか届いていない。ここにあと3頭足して【AB-CDEF-CDEFGHIJKLMN】とすると52点から76点に増える。
しかし、それだけでも当たらない。他の2頭の人気が3,4番人気だったり、5,9番人気だから、それならAB-CDEFを3,5番人気-4,6,7,9番人気にしなくてはいけない。
仮にそうした場合【3,5-4,6,7,9-1,2,4,6,7,8,9,10,11,12,13,14】となり、その場合の結果はこうだ。
新潟
1R 1-2-3 590円×
2R 1-2-3 410円×
3R 1-7-5 19,650円○
4R 4-3-5 10,860円×
5R 1-4-2 680円×
6R 2-1-7 5,260円×
7R 5-9-14 245,500円○
8R 1-3-2 460円×
9R 3-1-6 4,730円○
10R 1-8-2 4,090円×
11R 5-10-9 102,870円○
12R 4-12-2 31,850円×
投資 91,200円 払戻 372,750円
小倉
1R 1-2-3 320円×
2R 8-2-6 12,220円×
3R 1-7-3 4,450円○
4R 1-5-2 890円×
5R 1-2-8 2,450円×
6R 2-1-5 1,110円×
7R 9-12-2 101,510円×
8R 8-5-10 66,430円×
9R 1-2-6 660円×
10R 7-1-2 2,320円×
11R 1-2-5 2,880円×
12R 1-2-8 3,560円×
投資 91,200円 払戻 4,450円
札幌
1R 5-2-3 2,190円×
2R 2-10-9 52,050円×
3R 3-4-14 105,160円○
4R 9-12-5 165,640円○
5R 1-3-4 1,990円○
6R 7-6-9 74,930円×
7R 3-1-2 860円×
8R 1-3-4 2,970円○
9R 1-7-5 8,440円○
10R 12-5-3 96,280円×
11R 4-2-10 29,830円×
12R 1-2-5 990円×
投資 91,200円 払戻 280,420円
合計 投資 273,600円 払戻 661,400円 収支 +387,800円 回収率 241.7%
当然、結果を知ってて合わせにいっているから、これ程の数字になるのだが、それにしても凄い。やはり、3連系の馬券時代である現代は、多点買いの大穴狙いが正解なのだろう。
それを踏まえての最適な3連複フォーメーションの最終結論は、ひとまず、
1段目 3~5番人気から2頭を予想
2段目 3~9番人気から4頭(1段目とは被らない)を予想
3段目 1,2番人気の2頭と、3番人気から14番人気までの12頭のうち1段目の2頭を抜いた10頭の計12頭を機械的に選択
とする。
問題は、投資する金額が高すぎること。なので、その点を考慮した買い目をさらに検討する必要がある。

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