【本命フォーカス】
前回、「1番人気の取捨選択が全て」というコンセプトに基づいた【B-トリプルS】という馬券の買い方を提唱した。しかし、【B-トリプルS】という名前がぶっちゃけイマイチなのと、肝心の「1番人気」という部分が名前に入っていない事から、【B-トリプルS】改め【本命フォーカス】とすることに決めた。そして、今回はその具体的な方法を紹介する。
まずは、焦点(フォーカス)となる1番人気であるが、一口に1番人気と言っても単勝1倍台のダントツ人気から、混戦で単勝が5倍という1番人気もあり、一概にこの手法を適用することはできない。
そこで、まずはこの買い方のコンセプトを整理してみよう。【本命フォーカス】は、「1番人気の取捨選択に全てを注ぎ、馬券は機械的に購入する」というコンセプトであり、想定している買い方は「1番人気を買う場合は、そこから機械的に流す」「1番人気を買わない場合は、2番人気以下の単勝を買う」というものである。
人気別の勝率
続いて、人気別の勝率や複勝率などの数字(概数)を見てみよう。
1番人気 勝率 32% 連対率 51% 複勝率 63%
2番人気 勝率 19% 連対率 37% 複勝率 50%
3番人気 勝率 13% 連対率 27% 複勝率 41%
4番人気 勝率 9% 連対率 21% 複勝率 33%
5番人気 勝率 7% 連対率 16% 複勝率 27%
買い方の大枠
そして、【本命フォーカス】の買い方は
① 1番人気を買う場合は、1番人気からの枠連流し
② 買わない場合は、2〜5番人気の単勝
というもので、データだけみると、①の場合、1番人気の連対率は51%あるから、2回に1回は当たることになる。
そして、②の場合は2〜5番人気の勝率は足すと48%あるから、こちらもその4頭の単勝を買えば半分近くは当たる事になる。
そして、どちらも資金が2倍以上になるような買い方をすれば、50%近い勝率で倍になるのだから、回収率は限りなく100%に近づく。
あとは、1番人気の取捨選択を間違えなければいい。そして、話を元に戻すと、その「1番人気」は、どんな1番人気でもいいのかということだが、これはやはり「単勝オッズ2倍以下の人気馬」が適している。
何故なら、「取捨選択した1番人気」において、その馬を買うとした場合はそこから流すのだから、来てもらわないと困る。となると可能性が高くなくてはいけない。
もちろん、単勝5倍などという押し出された1番人気であっても、それを見極めて買い、それが来れば良いのであるが、前提として「そこまでの予想眼力があるなら、こんな策を要さなくとも勝てる」だろう。
次に「1番人気を買わない」とした場合、2番人気〜5番人気の単勝を買うが、それも来てもらわないと困るのだ。よって、混戦の2番人気〜5番人気よりは、1番人気を目標に乗れる、ダントツの1番人気のいるレースの2〜5番人気のほうが期待できる。
対象とするレース
よって、結論としては、【本命フォーカス】は、「単勝2倍以下の1番人気のいるレース」を対象とする。理由は先に挙げたとおりだが、ダントツの1番人気とは、人気となる理由がハッキリしており、取捨選択がしやすいということもある。
ただ、新馬戦と障害、そして最終レースは対象レースからは除外すること。新馬戦と障害は分かるが、最終レースは何故かと思うだろうが、最終レースというのは特殊なレースだと思うのがその理由だ。
まず、自分自身の問題として、その日最後のレースというのは、「当てて終わりたい」「さっきのメインで大本命で勝った(負けた)騎手を買いたい(買いたくない)」など、予断が多すぎるという問題がある。
そして、同じような思惑が馬券購入者に行き渡っているため、オッズも少し歪(いびつ)になるからである。
さて、対象レースと買い方の大枠は決まった。次回は買い目の詳細と、シミュレーションである。
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