最初は競輪の話から
馬連と馬単の話だというのに、競輪の話から始めて申し訳ないが、つい先ほどのことだったので書かせてもらおう。
競輪というのは競馬と比べて大きく違う点がいくつかあるが、その違いのうち最も特殊で、かつ最も競輪の楽しさを具現するのが「ライン」である。
競馬の場合、例えばレースが7頭立として、7頭がそれぞれ脚質や作戦の違いから位置取りを決め、一定の隊列ができるが、当たり前だがそこに「チーム」という概念は無く、ある馬とある馬が徒党を組んで走るなんてことはない。
しかし、競輪の場合は同郷などでチームを組み、最後の直線まではチーム内で協力しながらレースを進める。なので、強い選手が集まったラインの場合はラインで上位独占することが多い。更には、そのラインが長ければ長いほど強くなる。
よ~く考えよう
昼休みになり早々にお弁当を食べたら、早速スマホで競輪だ。そして本命党の私にはお誂(あつら)え向きの、強い3車ラインのいる7車立のガチガチのレースがある。なお、諸事情により資金は500円しかないが、これを1,000円にしたい。
オッズは3連単の4-1-7が3.4倍、1-4-7が5.1倍あたりで、この4-1-7に300円、1-4-7に200円行くか、2.4倍ついている3連複1=4=7を500円買えば1,000円になるが、ラインの3車目は点数が低く、他のラインの先頭や番手に取って替わられる可能性が高い。
となると2車複の1=4でさらに堅く買えばいいのだが、このオッズが2倍を切りそうで、それでは500円が1,000円にならない。そこで2.6倍つく4-1の2車単を400円買い、残った100円で1-4からの3連単とか、1-2や1-3を買うのが良さそうだ。
競艇は1号艇、競輪は番手と言われるように競輪は番手(先頭の後ろ、2番手のこと)が強いのが常であるところ、このレースに関しては先頭の4番車が強いようで、4からのほうが売れている。
難しいところであるが、ここは素直に売れている方の2車単4-1を400円と、1-4からの3連単を買うことにした。その3連単だが、ライン独占の147は500円しかつかないので、点数上位の2番車を3着にした20倍近くつく、142を100円買った。
お金は大事だよ
結果は、図ったかのようにゴール前で1番車が4番車を差して1着。147の3連単で決まった。
本当に、見事にピンポイントで外しているといった感じで恥ずかしい。ほんとに下手だとしかいいようがない。
オッズは別として、競輪の場合、2車複か2車単かは「先頭を買うか番手を買うか」というところがキモとなるが、競馬の場合は純粋に「どちらの馬が強いか」というところがキモとなる。
しかし、どちらも「番手が先着する」とか「強い馬が先着する」とは限らないし、上位にくるのを当てるのと、順番まで当てるのとでは、その難しさに倍以上の違いがあるため、余程の自信やオッズ得でも無い限り、単系統の馬券や車券は買うべきでないというのが、結論である。
それでも単系の馬券というのは魅力があり買ってしまうが、遊びの範囲でしか買うべきではなく、勝つためにとか、投資として考えた場合、単系の馬券や車券はリスクが大きすぎる。
よって、「馬連と馬単の表裏、どっちなんだい。」には「馬連だよ」というのが正解だろう。
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