3連複、3連単の売上
私が競馬を始めた平成元年の頃、馬券といえば枠連であり、馬券売上の95%を占めていた。その後、待望の馬連が登場、さらには3連系の馬券が登場するに至り、今では馬券と言えば3連複、3連単というまでになっており、あれほど隆盛を誇っていた枠連が馬券の売上に占める割合は、たったの3%でしかない。
ちなみに、現在の馬券売上の比率は、おおよそ、単勝 5% 複勝 8% 枠連 3% 馬連 14% ワイド 7% 馬単 7% 3連複 19% 3連単 32% win5 1%となっており、馬券売上の半分を3連系の馬券が占めている。
3連複と3連単では、3連単の方が3連複の1.5倍売れているが、これはより多く選ばれているというより、どうしても買い目が多くなるから売上が多いもので、買われる機会としては同じくらいなのではないか。
3連複と3連単、どっちが得か?
では実際のところ、3連複と3連単、どちらがお得なのだろうか?まずは払戻率をみてみると、3連複は75%、3連単は72.5%だから、この点に関しては3連複に軍配が上がる。
平均配当は大体3連複が2万あたり、3連単が15万あたりである。3連複の1点は3連単だと6点になるので、配当は6倍になりそうなものだが、7倍近くになっているのは、1,000万を超えるような3連単の配当が数字を押し上げているのだろう。ただし、理論上の数字と大差ないため、この点については引き分けとする。
次に投資額と配当のバランスであるが、これはどう考えても3連複の勝ちだろう。3連単は投資額が大きくなりすぎる。例えば5頭ボックスなら3連複が10点となるのに対し、3連単は60点というのはあまりに差があり過ぎる。
配当を比較する
買う点数が少ない分、当然3連複の配当は少なくなるのは当然である。しかし、かと言って3連複の配当は、実はそれほど少ない訳ではない。例えば最近のレースでいうと、
2018年 ダービー
3連複 521,600円 3連単 2,856,300円
もちろん、280万の帯封は欲しいが、50万でも十分な大金だろうし、3連複なら200円、300円買っているかもしれないし、3連単の場合、もし順位が合ってなければハズレとなる。「3連複にしておけば当たってた」で50万を逃すのはあまりにもキツ過ぎるだろう。
荒れてないレースの場合では、
2018年 春の天皇賞
3連複 2,060円 3連単 11,650円
この2千円と1万円をどう見るか、どちらも「アリ」という気もする。なお、3連複は1番人気であり、3連単は8番人気である。ちなみに、単勝でいうと、2番人気、1番人気、4番人気である。
3連複は2千円の配当であるが、1番人気ということもあり、その1点に賭けることは有り得る。それに、例えば3千円賭けたとすれば6万円という大金になる。同じ金額を3連単で払い戻すなら、1点に500円賭ける必要があるが、この3連単を取るのに何点買う必要があるか。1点買いはまずないだろう。12点から20点といったところか。
その場合、投資額は6千円から1万円となるから、3連複の倍以上の投資が必要である。
まとめ
こう考えていくと、やはり3連複のほうが総合的に検討して「得」であると言える。3連単がその威力を発揮するのは、超大荒れという場合になるが、そのためには多くの点数と多くのレースが必要であり、当たる前に資金が尽きてしまう可能性もある。
しかし、総合的には、3連複のほうが「得」なのは間違いないが、一瞬の爆発力で「勝てる」のは3連単となろう。しかし、3連単の場合は「穴」狙いでないとうま味がなく、その場合は的中率も下がるため、資金的にも精神的にも動じない者でないと厳しいと思われる。
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