馬券の考察〜馬単

まだ予想で消耗してるの?
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馬単の売り上げ

馬単の馬券売り上げに占める割合は、平成28年で7.2%である。これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれであろうが、ワイドの売り上げと同じと聞くと、私などは「そんなに少ないのか」と驚く。

というのも、馬単の発売当初は、まだ3連単が無いことも原因だろうが、馬券の6割を馬連・馬単が占めており、その6割の中で馬連と馬単の割合は少し馬単が少ない程度であったため、馬単はもっと売れていると思っていた。

やはり、3連単が発売されてからは、かなり馬単から3連単にシフトした人も多いようで、馬単の売り上げは激減している。確かに、馬単を買うなら、その次の3着も当てれば配当は急激に高くなるし、馬単を買うくらいなら、その馬単+3着馬の総流しで大きな配当を狙うというのは、馬単を買うようなファンなら「さもありなん」といったところである。

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馬単の買いどころ

まずは、1番人気が単勝1倍台、2番人気が少し離れた単勝5倍台などと言った場合で、この2頭で決まるだろうが2番人気から狙いたいという時の2番人気→1番人気の馬単だろう。

続いては、例えばアーモンドアイとラッキーライラックの桜花賞のように、拮抗している2頭がいるレース、馬連では配当が低いためどちらかから狙い撃ちをしたい場合。

ちなみに、この桜花賞、2頭の馬連が480円で馬単は990円、アーモンドアイの単勝は390円だったから、アーモンドアイから狙った者にとって、いかにアーモンドアイからの馬単が美味しかったのが良く分かる。

次に、オススメなのは、3連単フォーメーションの保険としての馬単。さっきの桜花賞の例で言えば、ラッキーライラック頭の3連単フォーメーションを買っている場合の、ラッキーライラック2着付けの馬単である。これは意外とよく当たるが、実際には3連単の方で当たってほしいので、痛し痒しである。

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馬単の破壊力

ざっと考えたところ、馬単の破壊力は、3連複より少し下か、3連複と3連単の間といった感じだが、実際はどうであろう。もちろん、入線順が人気順かその逆かで違いはあろうが、少し実戦の結果からみてみよう。

それでは、ここ3年の有馬記念を見てみよう。

昨年、2018年の有馬記念は、大舞台に強い池添謙一騎手騎乗3番人気のブラストワンピースが、1番人気で4着に破れた菊花賞の無念を晴らす、念願のG1制覇を成し遂げた。

池添謙一騎手は、この勝利で有馬記念4勝となり、歴代最多優勝騎手となる。なお、勝馬はドリームジャーニー、オルフェーヴル(2回)、そしてブラストワンピースである。ちなみに、武豊騎手はオグリキャップ、ディープインパクト、キタサンブラックにより3勝している。

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有馬記念で検証

2018年の有馬記念、成績と配当は次のとおり

1着 ブラストワンピース(3番人気)
2着 レイデオロ(1番人気)
3着 シュヴァルグラン(9番人気)

単勝 8 890円 3人気
馬連 8-12 940円 3人気
馬単 8→12 2,400円 5人気
3連複 8-12-15 4,910円 17人気
3連単 8→12→15 25,340円 70人気

2017年の有馬記念、成績と配当は次のとおり

1着 キタサンブラック(1番人気)
2着 クイーンズリング(8番人気)
3着 シュヴァルグラン(3番人気)

単勝 2 190円 1人気
馬連 2-3 3,170円 9人気
馬単 2→3 3,810円 12人気
3連複 2-3-10 5,420円 16人気
3連単 2→3→10 25,040円 68人気

2016年の有馬記念、成績と配当は次のとおり

1着 サトノダイヤモンド(1番人気)
2着 キタサンブラック(2番人気)
3着 ゴールドアクター(3番人気)

単勝 11 260円 1人気
馬連 1-11 440円 1人気
馬単 11→1 770円 1人気
3連複 1-2-11 1,050円 2人気
3連単 11→1→2 3,940円 3人気

2018年は3→1番人気と堅め決着だが、人気のない方が頭、2017年は1→8番人気とヒモ荒れ、2016年は1→2番人気のガチガチとなっている。

まず、分かりやすいのが2017年のキタサンブラックの年で、馬連3,170円に対して馬単は3,810円と、大きく変わらない。これは抜けた1番人気の時にはよくある事だが、こんな場合はどう考えても馬連を買うべきである。馬単の破壊力は全く無しと言っていい。

2018年は3→1番人気。ブライトワンピースを狙った者にとっては、馬連940円と馬単2,400円の違いは大きい。仮に2,000円買うとした場合、馬連なら2,000円×9.4倍=18,800円のところ、馬単を裏表1,000円買えば1,000円×24倍=24,000円となる。

しかし、18,800円と24,000円では大きな差とは言えない。だが、こういう買い方もある。裏のサトノダイヤモンドからプライドワンピースの馬単を保険とし、その馬単を元返しにする買い方である。

この場合、サトノ→ブライトの馬単が13.4倍であったから、それは2,000円投資のうち200円(当たれば2,680円)購入し、残りの1,800円をブライト→サトノにする。

これなら1,800円×24倍=43,200円だから、相当な配当になる。この買い方の場合は、かなりの破壊力があると言っていい。というより、この買い方こそ、馬単を買う意義のある買い方といえる。

これは、2016年の堅く収まった年にも同じ事が言える。配当を見ると、馬連440円に対して馬単が770円。逆の2→1番人気の馬単は870円だったから、同じように比較してみよう。

馬連の場合 2,000円×440円=8,800円 馬単の2→1番人気(870円)を元返し 300円×8.7倍=2,610円、1→2番人気を 1,700円×7.7倍=13,090円となるから、人気を分けたサトノダイヤモンドとキタサンブラック、サトノダイヤモンドから狙うという人は、是非ともこの買い方を推奨する。

もちろん、サトノ→キタサンの馬単だけを買う方法もあるが、裏目がきたら元も子もない。投資金額がゼロになるというのは、たった100円であっても負けは負けであり、ツキを失う。そして、次が無くなる場合もある。その日、そのレースで競馬は終わる訳ではないのだ。そのためにも、少しでも資金は残しておいた方が良い。

よって、馬単は、馬連との比較において、特に買い方によっては保険が効いてかつ破壊力は抜群であるといえる。

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3連系馬券との比較

馬単の破壊力は買い方によっては大きい事が分かったが、3連複、3連単との比較ではどうであろう。言うまでもなく、馬単の配当が3連単の配当を超えることは普通あり得ない。3連複の場合は、人気薄の2頭で決まり3着馬が人気の場合に馬単の方が配当が大きい事はある。

2014年の有馬記念がその場合で、1着ジェンティルドンナ(4番人気)、2着トゥザワールド(9番人気)、3着ゴールドシップ(1番人気)で決まった時の配当が、馬単21,190円に対して3連複15,250円であった。

また、2012年の有馬記念は、馬単 5,200円に対して3連複が4,020円と逆転しており、この時は、1着ゴールドシップ(1番人気)、2着オーシャンブルー(10番人気)、3着ルーラーシップ(2番人気)であり、こちらもゴールドシップの名前が出ているのは面白い。

なお、ここ10年の有馬記念では、馬単の配当が3連複の配当を上回っていたのは、この2回だけである。ならば、3連複、3連単を買うべきなのかというと、そこは購入する点数や買い方の違いにもよるため、配当の大小というよりは、買い方の工夫という観点から馬単の使い方を検討してみよう。

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3連単と馬単

3連単と馬単は、入線する順番まで当てなくてはいけないという点で共通しており、特に馬単とその馬単に3着総流しをした3連単というのは、どちらかが当たれば必ずもう一方も当たるという意味で、長い目で見れば同等の馬券となる。

よって、馬単を買おうと思った場合、① 配当が安いので3着のヒモ荒れを狙う ② 馬単でも相当な配当だが、いかにも荒れそうなので3着総流しの3連単にする ③ 1着1番人気→2着2番人気から買いたいが、3番人気も人気に差がなく、1→2→3番人気の3連単が突出して安い。その場合に3連単の3着のところを3番人気だけはずす。というような買い方ができる。

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3連複と馬単

そもそも馬単は、狙った馬が突き抜けて1着になるとの予想から始まるところ、3連複は3着には入るであろう馬を軸とするという相反したものであるから、比較はしにくい。しかし、思ったとおりにいかないのが競馬の常。逃げたら1着だろうと思った馬、初ダートでダートが合えば楽勝だろうという馬、そんな馬が2~3着になる事は実は多い。

昔の▲印(単穴)が付く馬がまさにこれで、条件があえば本命馬をも負かす馬であって、大勝か大敗かという馬に付けられる印である。しかし、最近は単なる本命・対抗に次ぐ3番手といった感じになり下がっているが、実はそれは的を得たものであるのかもしれない。

いかにもこのタイプと思えるゴールドシップも、先ほど紹介した2014年の有馬記念では3着に入っている。なので、相反する2つの馬券であるが、馬単を買いたい時こそ3連複(又は併用)という場合も「アリ」ではないだろうか。

一方、逆もまた然りで、3連複の軸にするような「安定感はあるが勝ちきれない」馬こそ、「力はあるのに単勝が売れない」とも言えるのだから、その延長戦となる馬単もかなりオッズは美味しいことになっている。

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まとめ

馬単という馬券が案外売れていないのは、ほぼ同じ馬券である3連単がより売れているからであろう。確かに、馬単を買うほど高い配当を狙う者達であれば、より配当の高い3連単にシフトするのは頷ける。そして表裏逆の馬券が来た時の悔しさと、馬単に対する馬連のオッズが、単勝に対する複勝、馬連に対するワイドほど低くないことから、安全策を取り馬連を買うというのも分かる。

そう考えると、馬単は中途半端な馬券なのかというと、そうではなく、順番まで当てる難しさと、狙った馬がアタマに来た時の嬉しさは他の馬券では得難いものである。3連単までとなると、なかなか3着馬までは見切れないため、頭で描いた通りにゴールするのは2着馬までという事もある。

そして、やはり最後は使い方、買い方である。裏表を買う場合の強弱や、3連単の保険としての馬単など、買い方に工夫をすれば破壊力のある本線馬券にもなり、押さえの保険馬券にもなる、素晴らしい馬券である。

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