Ω(オメガ指数)とスピード指数
前回、競馬ラボのΩ(オメガ)指数を買い目の決定に利用しようと考え、レースに当てはめてみたが、まだまだ検討の余地はありそうだ。

こういう指数を使うのは、隠れた穴馬を探すためのものであり、簡単に言えば「指数が高いのにオッズの低い馬」の洗い出しが本来の使い方である。そして、これは予想の3大革命と言われる(私が言ってるだけか?)「展開」「スピード指数」「タカモト方式」のうち「スピード指数」の考え方である。
「スピード指数」とは、アメリカでは1970年代、日本では1990年にようやく日本語訳版が出版された、スピード指数の元祖である、アンドリュー・ベイヤー著の名著「勝馬を探せ!!」で提唱された、走破タイムを数値化したもので、当時は画期的な予想方法とされ、馬券術としても相当な効果があったようである。
しかし、現在はかなり一般化され、新聞やアチコチのサイトなどで、出馬表にも記載されるなどしており、誰にでも見える使える要素となった分、その活用はかえって難しくなっている。
競馬ラボのΩ(オメガ)指数も細かい点では違いはあっても、結局は他の指数と大きな変わりはなく、また総合的な指数である分、おおよそのところ指数が高いと人気も高い。
本来であれば、指数が高いのに人気がない馬を洗い出したいところだが、例えば指数が最上位なのに人気がない馬を見ると、長期休養明けであったり、明らかに調子が悪いなど、結局はオッズが正しいという事になってしまっている。
また、いくつかレースを見てみたが「指数が高いのに人気がない馬」は、やはり馬券に絡んでいないし、極端なケースでは先日の単勝2万円という大荒れのレースで、勝った馬の指数を見てみたら、ダントツの最下位だった。
Ω指数の有効な使い方
こうなると、Ω(オメガ)指数は穴馬探しとかヒモ選びには使えないということになる。では、全く意味がないかというと、そうではなく、使い方を変えれば有用となる方法があるはずだ。
ひとつの候補は「選んだ軸馬の確実性を担保する」もので、もうひとつは「人気馬の不確実性を確認する」という使い方である。いってみれば、当初考えた使い方の逆ということ。
例えば、先日のマーチステークス、単勝2倍と圧倒的1番人気であったハイランドピークが9着に破れたが、Ω(オメガ)指数はどうだったか。なんと100点(満点?)である。では、人気馬の確実性を確認するためにも使えないかというと、そうではない。
勝った2番人気のセンチュリオン(単勝6.1倍)の指数は98で、3番人気のアルタイル(4着)が96だったので、100点といってもダントツではなく、単勝2倍というのは過剰人気だったと判断できる。
となると、単純な点数ではなく他馬との比較において、人気馬の取捨選択のためにΩ(オメガ)指数を使うのが良さそうだ。
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