資金配分は重要な要素
現代競馬の馬券において、予想よりむしろ大切なのは券種の選択と資金配分である。券種の選択を誤ったせいで予想は当たっているのに馬券が外れたり、資金配分の誤りで損得に差が出てしまうのだ。
今回はそのうちの資金配分について整理してみる。資金配分は大きく分けて3つの方法がある。① 賭金均等、② 配当均等 ③ 1点集中 の3つである。
なお、言うまでもないが1点買いの場合は資金配分を考える必要がなく、その点においても1点買いは優れているという考えもあるが、今回は多点買いについて検討する。では順を追って検討しよう。
資金配分の3つの方法
①の賭金均等は、その名の通り賭金を均等にする方法。最もオーソドックスな買い方と言える。例えば(以下、例を挙げる場合は全てこの前提とする。)資金が3,000円で、馬連ボックス123の3点を買い、オッズは1-2が2倍、1-3が5倍、2-3が10倍とする。
この時、1-2、1-3、2-3にそれぞれ1,000円賭けるのが賭金均等である。それぞれ当たったときの配当は2,000円、5,000円、10,000円となる。
よって、最も安い配当ならトリガミになるが、最も高い配当なら資金が3倍以上になる。これがメリットでもありデメリットでもある。
次に②の配当均等は、当たったときの払戻金が一定となる買い方である。例でいうと、1-2に1,800円、1-3に800円、2-3に400円という買い方である。それぞれ当たったときの配当は3,600円、4,000円、4,000円となる。
メリットはどの目が来ても大体同じ額の配当があるため、資金計画がしやすいことと、トリガミのリスクが無い事、安め高めがないため、当たり目に対して一喜一憂する必要がないこと。なお、最近は馬券購入の際にこの買い方を選択できて、資金を自動配分できる事が多い。
最後に③の1点集中は、色々なやり方があるが、基本は数点の買い目のうち1点を本命とし、その目以外の目は保険のための元返しとする買い方。例の場合でその本命1点を1-2とする場合は、1-2に2,100円、1-3に600円、2-3に300円という買い方である。それぞれ当たったときの配当は4,200円、3,000円、3,000円となる。
こう書くと、何だかローリターンという気がするが、1-3を本命にすると、1-2に1,500円、1-3に1,200円、2-3に300円となり、当たったときの配当は3,000円、6,000円、3,000円となるし、2-3を本命にすると、1-2に1,500円、1-3に600円、2-3に900円となり、配当は3,000円、3,000円、9,000円となる。
メリットは、本命が来たときの払戻がある程度高い割に、リスク回避もしておける事であるが、押さえた目で当たる事が続くと、当たっているのに資金が増えない事だ。これは精神的にもキツい。
資金配分の取捨選択
それぞれにメリット、デメリットがあり、その人にあった買い方もあるので、一概に優劣はつけることができないが、恐らく①の賭金均等が1番良いと思われる。
その理由は、今回の例で言えば恐らく1-2の目が最も的中率が高いが、回収率は最も低いと予想され、これは全ての券種がそうであるが、人気の買い目はそのオッズの低さから信頼性が高いと判断され、正当なオッズ以上に売れるからだ。
そして、馬券で勝つためには正当なオッズと比較して高いオッズを買い続ける事が必要で、それは成績に比してオッズが良い場合と、後はオッズの偏りによりオッズが良い場合があるが、賭金均等で買うことで、偏りによるいいオッズで当たった時に多くの配当を受けておくことが必要なのだ。
だが、どうしても気になるのがトリガミである。これはもう気にせずにいるか、いっそその目は買わないことだ。オススメは、気にしないで済むように、オッズを見ないで買うか、かなり早い段階で買っておくことだ。
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