AB型の人の馬券傾向
日本人の血液型で最も少ないAB型。日本人のわずか10%としかいない少数派だ。性格は、かつては二重人格とか変わっているとか言われていたのが、いつのまにか「天才」などと言われるようになった。
馬券的には総合的に判断するオールマイティ型。逆に言えばポリシーがないとも言える。ただし、斜に構えるところがあるため、断トツの人気馬は最初から外しにかかる傾向があり、ディープインパクトの3冠も全て無印とし、流石に折れた3歳の有馬記念だけ本命にして泣いた者も多いとか。
馬券の買い方もトリッキーで、本命馬の2着固定とか3連単フォーメーションの頭でっかち(1着に10頭、2着に5頭、3着に1頭など)や、本命の単勝にガツンと行きながら、保険としてその本命を2着にした馬単を買ってみたりする。
馬券講釈を垂れるのが大好きで、「普通に買っていても当たらないのは、みんな知っているだろう、だからこその買い方」「リスク回避が大事なのは、馬券を投資と考えている証拠」などと大演説を繰り返すが、全く馬券は当たらない。
予想方法は意外と古くさく、厩舎の2頭出しや騎手の乗り替わりなどを重視する。「夏は牝馬」「長距離は騎手」などといった古い格言もよく使う。一方、現代競馬らしく異常投票やオッズの歪みなども大好物。
勝ち負けは隠す傾向にあるため、成績はよく分からないが、おそらく負けている。そんな時は「君の人生は平均して勝っているのか?負けているのか?」と嘯(うそぶ)くが、寺山修司の受け売りである。
セン馬とか、シャドーロールや特別なメンコ、また聞いたことのない零細血統も大好きだが、白毛まで行くと今度は避ける傾向がある。やっぱりよくわからない。
AB型にオススメの馬券
そんなAB型の人間にオススメの馬券は、無い。というか言ったところで聞かないだろう。それでも敢えてオススメするなら、セット馬券だろう。セット馬券といっても単勝と複勝のがんばれ馬券ではない。
セット馬券の買い方はこうだ。まずは本命からヒモへの馬単を買う。そして続けて3連単のフォーメーションを買うのだが、そこで本命を2着と3着にして買うのだ。
馬単を中心にしてもいいし、3連単をメインにしてもよい。例では馬単を本命から流したが、逆も然り。3連単の1着を本命にして、馬単の2着を本命にするのも有りだ。
その他にも色んなバリエーションがある。馬連と3連単なら、例えば1-2の馬連と3連単フォーメーション12-総流し-12とか。3連複フォーメーションの1-23-45678と、ワイドの2-3とか。
保険の意味合いもあり、いわゆる殺し馬券でもある、いかにもAB型にはお似合いのダブルスタンダード馬券である。
まとめ
血液型のマイノリティAB型の馬券は、トリッキーながらも理に敵った馬券である。しかし、いかんせん当たらない。そのためには、裏馬券たる保険馬券を買って、寧(むし)ろそっちをメインにするくらいがいいのかもしれない。
現代競馬では、予想より馬券の買い方が重要である。オッズの歪みを利用するなど買い方の工夫をするだけで回収率は上がる。本来は予想こそ楽しみであり勝ちへの近道であるが、予想を重視しすぎると、買い方やオッズに目がいかず、そこで損をすることもある。
トリッキーな馬券と、外枠発走や急な騎手の乗り替わりなどで興奮するといった、競馬との向き合い方が少し斜め向きのAB型は、予想よりも馬券の買い方を重視し、それを武器にすべきである。
しかし、AB型の人間はよくわからん。




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